Excel入門 判定表(Excelのシート)にあてはめて計算するときのVLOOKUP関数の使い道

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Excelでワークシートをつくっていると、「判定表にあてはめた計算結果を表示したい」というケースもあるかと。

やり方はいろいろありますが、今回はVLOOKUP関数でのやり方をまとめてみました。

目次

判定表をつかって計算結果を出したい場面

ネットにある判定表をExcelでデータにし、その判定表をもとに計算結果を表示したい場合もあるかと。

たとえば、個人の税金(所得税)をExcelで計算するときに、判定表の中からあてはまる税率を参照して税額を計算するようなケースです。

所得税の税率(国税庁)

どれくらい所得(利益みたいなもの)があるかで、使う税率は違いますし、控除額も変わってきます。

たとえば、所得が500万円の場合だと、税金は572,500円(=5,000,000×20%-427,500)。

これをふつうにExcelで計算してもいいのですが、所得が変わるたびに数式を修正しなければなりません。仮に間違いがあったとしても気付きにくくもなってしまいます。

これをたとえば、

このように判定表のシートをつくっておき、

あてはまる所得に応じて計算結果を表示するというものです。

収入金額や経費などを他のデータと連動するようにしておけば、税額が自動で計算できることになります(ちなみに数字はダミーです)。

Excelで判定表をもとに計算したときのVLOOKUP関数の使い道

今回は、判定表にあてはまる税率と控除額を参照して税額を計算する方法としてVLOOKUP関数を使ってみます。

VLOOKUP関数は以前こちらの記事でもとりあげていますのでよろしければ。

VLOOKUP関数で該当する率を抽出

前述のExcelでつくった判定表とデータを使ってやってみます。

まず、税額を出したいセルを
「=C8*VLOOKUP(C8,税率!$B:$D,2,TRUE)」とします。


関数で「税率」とあるのは、判定表に相当するシートです。

セルC8にシート「税率」のB列~D列を範囲指定し、その2列目(ここではC列)の値を掛け算します。
今回の場合、検索値の所得に近い場合にするので「TRUE」を使います(数字の1にしても大丈夫です)。

今回は所得261万円なので、税率はC4セルの195万円超の場合の10%。

その10%を検索して、このように261,000円(=2,610,000×10%)と計算されます。

ただ、これではまだ控除額が計算結果に連動されていません。

そこでもうひと手間加えます。

VLOOKUP関数で該当する値を抽出

「=C8*VLOOKUP(C8,税率!$B:$D,2,TRUE)-VLOOKUP(C8,税率!$B:$D,3,TRUE)」

控除額を引き算するために、シート税率の中から対応する値をVLOOKUP関数で連動させます。
「-VLOOKUP(C8,税率!$B:$D,3,TRUE)」。

結果、控除額97,500がマイナスされ、163,500円(2,610,000×10%-97,500)。

ここまでで計算はできるのですが、赤字になる年度が今後あるかもしれません。

そうなると、前述の関数のままではこのようなエラーが。

所得がマイナスの場合、ここでの税金はゼロになるので、この条件を先ほどの関数に加えてみると、

このように、ゼロで計算されます。

もし今後もこのワークシート使っていくことを想定しているのであれば、こういったひと手間をかけておくといいでしょうね。

ChatGPTに質問するなら1回の質問であきらめない

前述のとおり、Excelで仕組みをつくっていくと、「こういう場合に〇〇したい」という場面はよくあります(わたしは)。

ただ、こういうときも昔と違って生成AIに相談できる時代。

それで解決できる糸口が見つかることも多いです。

たとえば、今回のことでも、ChatGPTに質問すれば答えてくれます。

ChatGPTとのやりとりを見てみる>

とまぁ、出だしの質問がなんともイケてませんけど…。

人間側の聞き方次第では、2度、3度とやりとりしないと、ほしい答えを返してくれないということもよくありますし、1回のやりとりでピンポイントで答えくれるということもあります。


とはいえ、1回でうまくいかないことのほうが多いです(わたしは)。

それでもめげずに質問を繰り返していくと、「あ、こう聞けはよかったんだな」とか、「ここは具体的に聞かないとAIにも伝わらないよね」という気づきもあり…。

ChatGPTに質問をする過程で、聞きたいことを深堀りすることになりますし、質問力みたいなものを学べるいい勉強にもなっています。

あいまいすぎると伝わらない、説明が長すぎると焦点がぼやけてしまう。

対ヒトであっても質問スキルは同じなのかなと。

Excelで仕組みをつくっていると、Excelの勉強になるのはもちろんのこと、生成AIを組み合わせてみると、このような伝え方(聞き方)といったことも学べるのがおもしろいですし、おすすめです。


■編集後記
昨日は朝の習慣のあとは、会計士業(調べもの)、HPカスタマイズを。基礎研究を少し進めました。

■息子(10歳)
学校には水筒をもっていって水分補給するようにしています。ただ、前日はほとんど水を飲まず、飲んだのは給食の牛乳だけだったようで(幼少期から水分をとりたがらないタイプです)。先生からもっと促してもらえるようにお願いしてました。で、昨日は水筒の水を全部飲み切って帰ってきました。息子にはかなり言って聞かせたつもりだったので、早速飲んできてくれてホッとしました。

■昨日の1日1新
・とある手続き


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