不正に目を光らせておくのは誰のためか

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※お天道さまは見てるよ(のイメージ)- by Canon RP(RF35mm f 5.6 1/1000 ISO 100)

不正の可能性をゼロにすることはむずかしい問題でもありますが、何かしらの手はうっておきましょう。

誰の特にもならないわりに、いちばんに損をするのは自分の会社です。

目次

不正って?

不正でよくあるのが、使い込み(私的流用)です。

ひとり会社の場合だと、社長自身がプライベートに会社のものを使うといったことになるわけですが、少数でも従業員を雇っているとなると、話はちょっと膨らんできます。


たとえば、会社のお金を使ってAmazonでプライベートの買い物をしていたような場合。

仮に毎月5,000円くらいの私物を買っていたとすると年間で60,000円。
2年、3年と続いていたらそれなりの金額になります。

そのうち味をしめてエスカレートしていく可能性もあります。
そうなると、トータルの金額は異様に膨れあがってしまい、もはや後戻りができない状況ということも。

「あの人がやってるなら…」とマネをする従業員が現われて連鎖するようなケースもあります。

それでやがて不正が発覚しても、得する人は誰もいません。
それまでに積み上げてきた信用も崩れるのは一瞬。仕事を失えば大きな痛手どころか、なにより家族に申し訳がたたないでしょう。

一緒に仕事していた仲間にとっても、良いことは何もありません。
むしろ、再発防止のために仕事が増えることがほとんどです。


いっぽうで、会社にとっては信用問題だけでなく、金銭的なダメージも負うことにもなります。

本来会社が負担するものではない買い物でお金を支払っているわけで、資金繰りにもマイナスです。しかも経費でないものを経費にしていたとなると、修正申告で追加の税金(+追加のペナルティも)がかかることになります。

本人だけでなく、そこで仕事をするすべての人、会社(社長)、取引先そして銀行など。あらゆる人にとってプラスになることが一切ないのが不正というものです。

不正でいい思いをする人は誰もいない

不正でいい思いができるとしても、ばれていない間だけでしょう。

それがいつになるかの違いはあるにせよ、いずれダメージとなって跳ね返ってはきます。

ただ、誰がいちばん損害を被ることになるかといえば、会社(社長)です。

会社の数字に影響する以外にも、会社を支えている従業員にとっても損害なのです。

多かれ少なかれ雇っている従業員がいれば、その方たちも会社を支えているという意味では会社の顔、財産です。

会社の財産には決算書に載るような数字で測れるものだけではなく、こうした人たちも大事な財産なはずです。

特定の人が(あるいは数人が共謀して)不正したとすれば、こうした人たちにとっても悪い影響が残るものです。

・やるべき仕事が増える
・評判や口コミが悪くなる
・雰囲気が悪くなる

という影響は会社にとっても大きなマイナスのはずです。

それで退職者が出てしまえば、また募集をかけて人を雇わなくてはならないかもしれません。
人材紹介会社に支払う手数料もかかるかもしれませんし、教える、研修するといったコストも必要でしょう。

不正にかかるコストは、損害のような金額で表されるものだけではなく、こうした時間もコストとして捉えておく必要があります。

想定している以上にコストはかかると考えておくべきでしょう。

「見てますよ」の抑止力が不正を減らす

不正を100%完璧に防ぎきる,,,というのは正直むずかしい話でもあるのですが、できることはやっておくべきでしょう。

細かくは書きませんが、シンプルに1つあげてみます。

それは「見てますよ」と目を光らせておくことです。

といっても、実際に目を光らせることではなく、「不正をはたらいたとしてもすぐばれるかも…」という仕組みをつくるということです。

たとえば、前述の経費の使い込み(私的流用)の場合だと、
・内容を事前にチェック
・支払い時のチェック
・買った人とは別の人がチェック(少人数であれば社長含めて)

などで「見てますよ」という目が光っている雰囲気があると、少なくとも抑止力にはなるものです。

不正は会社の規模とは無関係に起こるときには起こるものです。
人数が少ない小さい会社であればこそ、工夫できることはやっておきましょう。


■編集後記
昨日は朝タスク、会計士業(データチェックなど)のあとは、両親のところへ顔を出しに。それから買い物へ。防水シューズでねらっていたのがあったので。結局、違うタイプを選びましたが…。ネットで買うのでも良いケースもありますが実際に手にとってみないとわからないことも多いです。

■昨日の1日1新
・お魚三種フライのランチ(できたて屋ファクトリー店)
・ホーソンレイン ロー アドバンス(Columbia)

■息子(11歳)
昨日は学校と放課後デイサービス。
1つだけ未開封にしておいたGARTEN OF BANBANのミニフィギュア。家に帰ってきた夕方にさっそく開封してみました。入っていたのはお気に入りのキャラクター。開けてみないとわかないドキドキ感が、ちょっぴりビックリマンチョコのシールを思い出しました(かなり昔の話ですが…)。


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