※「できません」でお断り – by iPhone15
フリーランスや小さな会社にとっては仕事を依頼していただくことは大切なことです。
ただ、それと同時に「仕事を断る」という選択肢をもてることも重要です。
仕事を受けざるを得ない
仕事を依頼してもらえる状況というのは、とてもありがたいことです。
食べていくには、利益を出してお金を増やしていく必要があります。
ただ、ありがたいはずの仕事をお願いされて「うむむ…」と眉間にシワができるような状況もあります。
・気が進まない
・安い
・自分の軸とズレている
・法律的にグレーゾーンに近い
・自分じゃなくてもいい
といった仕事なら、今のお客さま、究極的には自分を守る意味でお断りすることも礼儀です。
とはいえ、お金の問題から受けざるをえない状況もあります。
食べていくことが大前提ですから、その不安を乗り越えないと断れません。
お金で「不安ゼロ」は買えない
では、その不安はどうしたら乗り越えられるのか。
「お金がたんまりあって余裕」という状況なら、仕事を断れるかもしれません。
といっても、そんな状況になれるのは果たしていつでしょう。
限られた残りの人生を考えても、その状況をつくるのは非常にむずかしく現実的とはいえません(わたしも同様です)。
そこで、お金がいくらあれば不安を乗り越えられるのかを考えてみましょう。
おそらく、「これだけあれば仕事を断れる」という金額は明確には出てこないのではないでしょうか。
フリーランスや小さな会社、ましてや今のようなご時世でお金の不安が消えることはほぼないと言ってもいいはずです(倒産数も…)。
ゼロにはならないお金の不安を払拭するために仕事を受け続けると、結果「断る」という選択肢を持つことができず、自分の軸と相いれないような仕事もやらざるを得ません。
結果、お金には困らないくらいにはなっているけど、いつも時間に追われている、平穏さなんてのんきなことは言ってられない、けどストレスが多いとなり、なんのために仕事をしているのかわからないという状態になりがちです。
ゼロにはならない不安だからこそ、どこかでバランスをとることは必要です。
よりよい人生、もっといい仕事をしていくために「断る」選択肢をもっておく必要があります
仕事を断る礼儀をつくすための3つの条件
わたしは、お金の不安を適度に感じつつも、自分の軸を見失うことなく、合わない仕事を断れるように意識していることがあります。おおまかには次の3つのようなことです。
お金の管理
公認会計士・税理士という仕事柄もあり、お金を管理する意識は常にもっています。
管理は、個人(事務所)、会社(ひとり会社)、家計、その3つを合算した全体の4つの切り口で管理しています。
毎朝記録をつけて、毎月の月初に前月の数字を、年に1度(1~12月)の数字をチェックしています。
いわば過去の数字のとりまとめです。
それと常に1年先くらいまで先の数字も予測し、「このまま進むとどうなるのか」をチェックしています。
それで「半年後はピンチかも…」のような状況も何度もありました。
ただ、半年もつなら、今仕事を断る選択をしても、別の仕事がくる可能性はあります。
これが来月ピンチともなれば、断る選択肢はもてません(半年後でもリスクはありますけど…)。
お金をチェックしておくの意味は、過去の実績と少し先の未来のセットで見ておくということです。
入金と支払と残高の実績と今後です。
漠然と不安を抱えていると、不安が不安を呼びますし、もてる選択肢が少なくなります。
数字があるわけですから、それを使って裏付けのある不安にしておくべきです。
営業スキルを高めていく
仕事を断るということは、収入の芽を摘むことでもあり、お金は減ります。
減る分を補填できなければなりません。
かといって、「うむむ…」な仕事で補填していては断った意味もないわけです。
「うむむ…」ではない自分の望む仕事をつくる、育てる、そうした仕事をつかむチカラは常に磨き続けなければなりません。
知識やスキルを磨く、そういったチャンスが来たときにそれを逃さないことも必要です。
それには空白の時間をもっておくことも欠かせません。
空白の時間を恐れるがあまり、合わない仕事に時間を費やしていくと、いつになっても断る選択肢をもてません。
やってみたい仕事、知識やスキル磨きにつながる仕事は次につながりますが、そうでない仕事は次がありません。
たとえば、わたしがひたすらレシートを入力する、紙の書類をキレイに製本する仕事をいくらやっても次のステージがないのでその先につながらないのです。
お金の不安はゼロにはならない以上、どんな仕事をやっていくか(やっていきたいか)は最大のテーマであり、こだわるべきもの、それも仕事のはずなのです。
だからこそ、自分の軸を日々の反省から見つめ直し、自分にとっての仕事を定義し、それに合う仕事を得るチカラを身につけなくてはなりません(と自戒の念を込めつつ…)。
自分の軸を明確にする
「自分の軸」。
このブログの記事でも何度も書いている言葉ですし、その大事さを痛感したからこそ何度も書いてしまっています。
独立当初、自分がどういう仕事をしていきたいのかもわからず、「軸」といえるものすら何もありませんでした。
なので、断ることもできませんでした。
ただ、このブログなどの「書く」ということによって、軸を意識しはじめてからは、目先のお金よりも中長期的なことを考えることができるようになっていきました。
中長期のことを考えるようになると、お金の不安を気にしすぎても仕方ないと気づかされます。
ブログ、やらないこと(やりたくないこと)リスト、日記。
自分の内面へ染み込ませるべく日々繰り返してきたつもりでも、まだまだ道半ばだということを実感します(このブログを書いてなおのことそう感じます…)。
ここ数日、このような記事を書いて、改めて自分を見つめ直すきっかけにしています…。
独立当初はとくに「仕事を断るなんて…」と思われるかもしれません。
そうこうしているうちに「なかなか断れない…」となる方もいらっしゃるかと。
そういう方は、まずは「自分の軸」を意識し続けてみましょう。
仕事を提供していくのは自分なわけですから、自分の軸が仕事を左右させるものですし、どういう生き方・どういう仕事をしていくか(していきたくないか)を整合させるイメージをもってみるのもおすすめです。
■編集後記
昨日はオフ。朝タスクのあとは研究や買い物に。朝はパン屋さんへ。ここ最近かよっているお気に入りです。おいしく、種類もあり、こじんまりとやっているパン屋さん(もっと値上げしてもいいのになぁと思えるほどです)。店内写真撮影はNG。こだわりが徹底しているところもすばらしいなと。
■昨日の1日1新
・クリームチーズタルトパン
・モンスター(NETFLIX)
■息子(11歳)
パン屋さんへ一緒にはいかず「メロンパンたべたいな」と。マルゲリータのピザパンも「これおいしいね~」と絶賛で食べていました。

