会計ソフトに敷居を高く感じるなら”小さく”はじめてみる

  • URLをコピーしました!

※カフェにて – by iPhone15

独立してからの経理をまずは自分でやってみようという場合、「会計ソフトを使いこなせるのかな?」と敷居の高さを感じてしまうかもしれません。

ただ、実際に必要なのは3割くらい。必要以上に敷居を高く考える必要もありません。

目次

「会計ソフトを使いこなせるのかな?」と感じる理由

「経理はやったことがない」「簿記はよくわからない」という方が、独立してからの経理をまずは自分でやってみようという場合、会計ソフトに壁を感じるというお話を耳にします。

会計ソフトのメニューの多さに圧倒され、出鼻をくじかれるというわけです。

たしかにメニューが多いです。

マネーフォワードだと、このようなメニュー。

freeeでも。

メニューの中にも分岐してメニューがありますし、会計ソフトと連携できる請求書や給与などを含めると、さらに…。

まさに「メニューがメニューを呼んでいる…」と、いったいどのメニューで何ができるのかも、なかなか見当がつきにくいものです。

こうなると、せっかく自分で経理をやってみようと意気込んでいても、出鼻をくじかれてしまってもある意味、仕方のないことかと。選択肢が増える分には良いかもしれませんが、多すぎると逆に困ってしまうのが人間ですから。

ただ、メニューのすべてを使えないと経理できないことはありません。会計シフトに限った話ではませんが。
某〇〇ソフトだと…。

ソフトというのはそういうものだと思っておいたほうが気持ちも楽です。

税理士の仕事でも実際、メニューのうち半分は使っていません。使うとしても(ざっくり)3割くらいのイメージです。会計士の仕事だと、そもそも1割も使いません(推移表や仕訳データをダウンロードするくらい)。

触ったことのないメニューのほうが多いのですが、それで問題となることはありません。

ソフトを開発し売る側の立場で考えてみると、できるだけ幅広い人に使ってもらいたいでしょうし、そうなると増やす方向に行ってしまう事情も理解はできるのですが…。

売る側のスタンスはどうにもならないので、ここは使う側で使いながら使うメニューとそうでないメニューを選別していくしかありません。

マネーフォワードとfreeeで使っている機能はごく一部

クラウド会計ソフトの「マネーフォワード(MF)」と「freee」では、たとえば次のような機能を使っておけばまずは問題ありません。

〇マネーフォワード(MF)

・連携(ネットバンク、クレジットカードなど)
・仕訳帳(CSVファイル)のインポート
・証票添付(データ取引の請求書や領収書など)
・仕訳帳(CSVファイル)のエクスポート
・推移表(一括CSVファイル)のエクスポート
・残高試算表(一括CSVファイル)のエクスポート ※銀行用として
・固定資産台帳(固定資産の追加) ※あれば
・固定資産台帳(CSVファイル)のエクスポート ※あれば
・決算書(PDFファイル)のエクスポート
・決算書(注記)の作成 ※最低限
・年度締め→次年度繰越
会計以外の連携ソフトだと
・クラウド請求書
・クラウド給与

といったところかと。

〇freee

・連携(ネットバンク、クレジットカードなど)
・仕訳帳(他会計ソフトのCSVファイル)のインポート
・ファイルを添付(データ取引の請求書や領収書など)
・仕訳帳(CSVファイル)のエクスポート
・月次推移(CSVファイル)のエクスポート
・試算表(CSVファイル)のエクスポート ※銀行用として
・固定資産台帳(固定資産の登録) ※あれば
・固定資産台帳(CSVファイル)のエクスポート ※あれば
・決算書のエクスポート
・決算書(注記)の作成 ※最低限
・年度締め→次年度繰越
会計以外の連携ソフトだと
・freee請求書
・freee人事労務
・freee申告

といったところです。

契約するプランによって選べるメニューに違いはありますし、最低限のプランであれば、ロックがかかっていて、そもそも選べないメニューもあります。

MFを個人、freeeを法人で使いわけているのですが、最低限のプランでも使っているメニューは3割くらいかと。
上位プランにすれば使えるようになるメニューもあるわけですが、まぁ、あえて使わないでしょうし、必要ないかなぁと。

日々の取引入力は、Excelで記録したものをCSVインポートすればできますし。

取引入力のメニューを使わなくてもできますから。インポートのほうが早いですし。

会計ソフトの画面上でなにかするといっても、仕訳を見るときは画面では見ません。エクスポートしたCSVをExcelにに変換したものを加工してチェックします。そのほうが見やすいですし、ピポットテーブルで集計もしやすいですし。

ただ、推移表は画面上で触ってみてもいいのかもしれません。
見たい月と科目の数字をクリックすると、該当の取引(仕訳)を見れますので。

とはいえ、日々の経理をやるといっても、実際に触るメニューはMFでもfreeeでも3割くらいですし、メニューの名前に多少の違いはありますが、使っているのは、どちらもほぼ同じで限られたメニューだということです。

限られたメニューを使っていけば問題ありませんし、限られたメニューだからこそ、触っていくうちにカラダに染みついていきます。

限られたメニューを触り続ける

限られたメニューだからといって、経理がカンタンになるというわけでもありません。

それでも、触るメニューが限られているからこそ、日々触っていくことが使い方に慣れていくための近道です。

わたしは毎朝、ネットバンクなどから連携される取引や前日のレシート(紙)の経理をやっています。
毎日というように頻度は刻んでいますし、触るメニューも限られたものだけなので、5分~10分もあればできる量です。

最初は苦戦もするものですが、慣れてくれば時間もかからないようになっていきます。

仕訳のインポートも、試しに少ない量からやってみましょう。

会社員を辞め、自分で仕事をやっていくとなると、自分の数字は、自分で見れる必要があります。
ただ、経理を一度わかってしまえば、そのスキルは仕事を辞めない限りずっと生き続けるものでもあります。

これを最初から丸投げしていては、身につけることもむずかしいです。

といっても、最初からすべて自分で背負い込む必要はないことですし、必要に応じてコンサルティングや相談をしながらすすめていくやり方もあります(わたしもそういった方のサポートをさせてもらうことはあります)。


自分で経理をやってみたいということであれば、その気持ちを大事に育てていければそれで良いのではないでしょうか。
やってみたい気持ちがあるのに、わからないからという理由だけで丸投げしてしまうのは、もったいない話です。

日々ちょっとずつでもいいので、必要なメニューだけを使って慣れていきましょう。
最初の1歩目で敷居を高く感じることは、会計ソフトに限った話でもないわけですから。


■編集後記
昨日は朝のタスク、家の関係のタスクなど。
「北海道らしくない猛暑」が連日…。
暑さに弱いことが露呈してますが…。
それなのに再来週あたりにもっと暑い地域に遠征する予定です(三重、関西方面に)。

■昨日の1日1新
・とあること

■息子(11歳)
中耳炎に加えて夏かぜも。
安静に過ごしていましたが、やっていることはいつもと変わらず(Youtube)です..。


この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次