「ブランディング」を気にするその前に。自分の”らしさ”を定義する

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※キーボードの横に本を置くというポジショニング- by iPhone15

独立すると営業していく必要があります。

独立した当初に購入した本を改めて読み返してみて感じたことをまとめてみました。

目次

独立してからはじまる営業生活

営業とは、「仕事をしてモノやサービスとして売り、それでお金を得ること」と言われています。

そして、その流れをつくるには、マーケティングを通じてのブランディングが重要とも言われています。

冒頭の写真は、「ブランディングが9割」という本。

独立したばかりの頃に買った本。今でもたまに読み返すことがあります。

マーケティングとは、”どこに売るか(市場)、だれに売るか(人)、自分の特徴(違い)を決めること”であり、”それを通じて自分らしさ(ブランド)を伝えつづけていく”のがブランディングとも。


わたしの人生(アルバイト、建設業の会社員、設計事務所、監査法人では、一切このブランディングというのをやっていません。

与えられた目の前の仕事をこなしていただけです。

独立後、「営業なし」+「お客さまゼロ」では食べてはいけませんから、一切やったことがないことを勉強しながらはじめて、試行錯誤は続いています。

その中で手痛い失敗もありましたし、それなりの時間も費やしています。

「どんどん増やそう!」はツラくなる

公認会計士でなおかつ税理士に登録もすれば、通常は、会計事務所向けのマーケティングとなって、

・「売上を右肩上がりに成長!」
・「顧客を〇倍に!」
・「年収1000万円!」
・「月に30件はお問い合わせ」
・「単価を1.5倍に!」

といったことが書かれています。

これはこれでモチベーションになるようで、そうではないこともあるのです。

実際にそれが実現するかどうかは置いておいても、「どんどん増やそう!」や「〇%アップ」のようなうたい文句には気をつけねばなりません。

「右肩上がりに成長!」は良いのですが、売上だけを増やしても、経費(とくに額が大きい人件費や家賃などの固定費)が増えていれば利益は減ります。自分の手取りは減り、使える時間も減り、増えるのはやりくりするストレスだけといったことにもなりかねません。


「顧客を〇倍に!」といっても、そう単純な話ではありません。
ドラゴンボールの界王拳のように倍にすれば強くなるものでもなく、反動のダメージに備える覚悟は必要でしょう。

数をこなすために人を雇い、給料以外にも研修や教育コスト、さらに「時間」というコストを受け入れるのかどうか。
少なくとも、数をこなすために、人を雇ってまで品質に影響させてまで選択する価値はないでしょう。


「年収1000万円!」の”年収”もあいまいに使われていることは多いです。売上のことを指している場合もあり気をつけなければなりません。

会社員の頃の年収(=手取りの給料)とは違い、売上から経費や税金などを差し引いた残りが比べるべき手取りです。
売上1000万円なら、経費や税金などで仮に900万円使っていたら、手取りは100万円にしかなりません。

「月に30件のお問い合わせを」といっても、お問い合わせに対応するだけでは食べてはいけません。
営業とは、”お金を得ること”までの流れであることを考えると、お問い合わせの数がいくら増えてもうれしくありません。


「単価を1.5倍に!」のように、「こうすれば儲かる!」のような甘い言葉にはどこかに裏があると考えておいたほうがいいでしょう。

もともとの単価設定が低すぎて逆に1.5倍に上げておかないとやれないなんてことも耳にします。

独立後は自分から営業することはもちろんのこと、逆に営業を受ける側に立つことにもなりますから、こうした誘惑めいた言葉には注意しておきましょう(逆に、営業を受ける側として学ぶことはあるにはあります)。

ブランディングを気にするその前に自分(仕事・特徴)を定義する

ブランディングは、テクニックも大事なことかもしれませんが、前述のような誤解を生む過剰なうたい文句には気をつけなければなりません。

伝えつづけることで、たとえ少しずつであっても「らしさ」を知ってもらえることがブランディングだとすると、むしろ逆効果とも言えるでしょう。

自分”らしさ”を伝えつづけるには、ブランディングを気にするその前に、まず自分の”らしさ”を定義しておくステップが大事です。

・どんな仕事を提供したいのか
・どんな人から依頼してもらいたいのか
・どんな方法で仕事を提供したいのか
・どのくらいの時間をその仕事に使えるのか
・どのくらいの売上(収入)がその仕事で必要なのか(欲しいのか)

などを考えながら動くいていくとブランディングとして伝えていきたい方向性は見えてくるはずです。

とくに「どんな人から」の要素はわたし個人としては重視しています。

モノを売る仕事ではないため、「どんな人」かは、他の要素に大きく影響してくると考えているからです。
(苦手なタイプの人から依頼を受けても、それがどんなに高単価、どんなにいい条件がそろっていても、万全かつ全力で仕事を提供することができないと自覚しているからです)。

そもそもブランディングとは、マーケティング(場所、人、違い)を伝え、それを知っていただくことですから、そこが大きくブレてしまうと、認知しずらくなってしまい、知ってもらえなくなるでしょう。

そのためにも日々発信する言葉、自分の行動の整合性をとる意識は大事です。
ない違いは自分でつくることも大事ですし、試しながらいろいろとやっていく必要はあります。

というようなことを踏まえると、この記事のタイトルも「ブランディングを気にする前に」というよりは、「ブランディングを気にしつつ」としてもいいのかもしれません。

このブログを書くという発信もその1つです。


■編集後記
昨日はオフ。晴れ予報が土曜だけのようだったので家族とドライブに出かけました。
出先でたまたま遭遇した完熟マンゴーのスイーツが美味でした。

■昨日の1日1新
・完熟マンゴーと生クリームのトッピング

■息子(11歳)
・ドライブに誘うのですが、だいたいNoと行ってきます。
でも運動の意味もあるので連れ出すようにしています。
結果、誰よりも一番楽しんでいるのが息子というパターンが多いです。
(昨日もそのパターンでした)


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