※札幌新道にて – by iPhone15
デメリットが大きい選択をするときほど、メリットは得がたいものです。
先日、元同僚と食事をしたときに、独立のメリットについて改めて考えてみたことを挙げてみました。
一般的なイメージ(公認会計士の独立)
先日、会計士の同業の方たち(5人)と食事をする機会がありました。
みなさん独立されていて、独立して5年前後の人(わたしを含めて)、15年以上独立を続けている方もいました。
事務所を構えて人を雇っている、雇っていたけどひとりに戻った、一貫してひとり(わたしを含めて)を選ぶ。
道はそれぞれですが、前を向きながら目指す生き方を日々考えているところなどは共通してました。
で、会話は「独立」の話題になり、そこで改めて考えたことです。
独立後のメリットに対しては、もっと「貪欲」であっていいのではないかと。
なぜなら独立したからといって、自動的にメリットのほうから自分のほうに向かってきてくれるわけではないからです。
たとえば、世間一般で言われる独立のメリットといえば、次のようなことでしょう。
・時間が自由に使える
・仕事をやっただけ稼げる
・嫌いな上司がいなくて気が楽
・仕事を選べる
・経費にできる
こうして眺めてみると、まるで夢のような世界で逆に怖いくらいです。
で、実際のところはどうなのか。思いつくところで挙げてみました。
独立の実際のところは?
実際のところ、前述のようなメリットは無条件についてくるとは限りません。
メリットはデメリットにもなり得る、表裏一体のような関係です。
時間の自由度?
自由がききやすくなる反面、日々のタスクやスケジュールを管理しておかないと自由度を減らしてしまうことにつながります。
土日祝日や平日の営業時間外でも、ずっと仕事してしまう可能性はあります。期限が短いような仕事によっては、仕事せざるを得ません。
年末年始やGWのような連休も、病気や忌引きのように突発的な出来事に見舞われたとしても基本的には関係ありません。

やっただけ稼げる?
仕事をやればやっただけ稼げるというわけでもありません。
仕事をたくさんこなし、売上を増やすことができたとしても、出ていくお金がそれ以上に多ければ、手元に残るお金は減ってしまいます。さらに独立後は、税金も自分で支払わなければなりません。
それに勤務時代と違って、単に仕事をこなすだけではく「自分なりの成果を出す+相手(お客様)に価値を感じてもらう」ことが必須ともされています。
稼げる可能性はありますが、利益を出しお金を増やしていくことはまた別の話です。

嫌いな上司がいないからストレスもない?
たしかに上司はいませんが、人と人とのつながりというのは不可欠です。
自分が成果を出しつつ、価値を感じてもらうには、どんな人とつながっていくかは大事なわけです。
上司とは社内の人(身内)ですが、お客様はそうではありません。
仕事やお金に対する考え方があまりにも自分とかけ離れてしまうと、気が楽にはなりません。

仕事を選べる?
仕事を選んでばかりいては食べていけません。選べるようになれば選べるということです(言葉どおりですけど)。
勤務していれば、誰かにお願いすれば仕事を選べるようなこともできなくはありませんが、独立後は食べていくため、事業を続けていくためにときには選んでばかりもいられなくなります。
もちろん、どうしても気が進まないような仕事やモヤモヤがある仕事は断ることはできますし、わたしもそうしています。事前に仕事の入口を整えておくことも欠かせません。

経費にできてお得?
独立前、じぶんより先に独立していた同業の方と食事をすることが何度かありました。
「経費で落とせるからね」というセリフに、「うらやましいなぁ」とも感じてたことがあります。
自分の会社にお金がないと、未払いや借入れが増えるだけですから、独立後は、個人と会社の両方でお金を管理しておくことは必須です。

デメリットがあってもメリットを掴みにいける独立
デメリットのない選択はそうそうないと考えています。
独立もその1つです。
デメリットはたくさんありますし、それなりの重みがあります。
・毎月の給料がなくなる
・ボーナスがない
・福利厚生がない
・有給休暇ない
・売上がゼロになる可能性がある
・自分の病気などで収入が途絶えてしまう可能性がある
・家族共倒れの可能性も
それでもデメリットの可能性を受け入れて独立したとします。
無我夢中で仕事をこなしていけば、避けられるデメリットがあるかもしれません。
でも、対策しないことにはメリットは得られません。
メリットの方からこちらにやって来てくれることはないわけです。
だからこそ、メリットに対しては、こちらから向かっていくようにしています。今はできていなくても貪欲に。
・時間とお金の管理にこだわる
・やりたいことの優先順位をあげていく
・お金のためだけの仕事をしなくていいいようにする
「貪欲」という言葉は普段からあまり使わないのですが、あえて「貪欲」と強めの言葉を意識しています。
意識しておかないと、メリットを得られないまま、デメリットに向き合うことだけを考えてしまいそうだからです(このあたりは、独立をどう決心したのか。その理由にもつながるかもしれませんが)。
こちらからメリットに向かっていくには、こだわるところはトコトンこだわっていってもいいのかもしれません。
このブログも、そうしたトレーニングにもなっているといえます。
■編集後記
・昨日は朝のタスクと習慣のあとは外出して会計士業。午後は移動して打ち合せ。夜は会食に。
■昨日の1日1新
・TOMOSHIBI(灯)
■息子(11歳)
・昨日は学校をお休み。家でママと勉強や遊んだりと。パパがめずらしく夜いなかったので「パパいないんだったらパーティーしよー!」ともりあがっていたいたようです(それはそれで寂しい…)

