月次決算に税金の見込みもチェックできるようにしておく理由

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※カフェにて – by iPhone15

月次決算といえば、利益などの数値をチェックすることをイメージするかもしれません。

ただ、税金の見込みも入れておくと、メンタル的なメリットもあります。

目次

利益が変われば税金も変わる

税金(法人税や住民税など)といえば、基本、年に1回の計算です。

なので、年間の利益が出てから税金がいくらかかるのかがわかることも多いです。

ただ、利益が出ていれば、通常、税金はかかります。

赤字でも、消費税がかかるケースもありますし、法人税でも、赤字かどうかに関係なくかかるものがあります(住民税の均等割)。

逆に、黒字でも、過去の赤字(繰越欠損金)があれば、これと相殺して法人税がかからなくなるケースもあります。

というように、税金と一口でいっても、税金の種類や業績などによって、かかる、かからないは変わります。


通常だと、その税金がわかるのは年1回。年間の決算の数字が確定してから計算されます。
その2か月後に税金を払わなくてはなりません(3月決算だと5月、6月決算なら8月というように)。

金額の大小はあっても、それなりの出費となるのも税金です。

いざ税金を払うタイミングになってから「こんなに税金かかるの?」と焦りたい人はいないでしょう。

年の途中ででも、「だいたいこれくらいの税金はかかりそう」という見込みは把握しておきたいものです。

もちろん、年の途中の見込みですから、実際払うことになる税金の金額とはズレます。
見込みですから。

それでも、年の途中段階でも知っておくことは、税金を差し引きした後の利益をチェックできることになります。それが、お金の不安を和らげることにもつながるものです。

月次決算で税金の見込みもチェックする

月次の決算では、損益計算書の経常利益より下にある税引前当期利益の下に、税金の見込みを入れてみましょう。

・法人税=各月の経常利益×30%
・住民税=7万円÷12カ月(北海道札幌市の場合)
・消費税=各月の売上×10/110×50%(売上5000万以下でサービス業の場合)
 ※ざっくり計算としての一例です。

税引前利益から見込みを引き算して出した税引後利益をもって月次の利益はチェックしておくとよいでしょう。

それと、まだ先の月の分(未到来の月)は、予算の売上や利益などから税金の見込みも入れておきましょう。
月が進むにつれて(未経過の月数が少ないほど)、見込みのアラがとれていきますのでおすすめです。

「税金を払えばお金は減る」を予測しておく

税金の見込みを月次決算で入れておくことは、お金の予測もしやすくなります。

家賃や人件費、減価償却費のような固定費は、お金を予測するなら欠かせないものですが、税金もそれなりに大きな出費の1つ。

税金の見込みがわからないとなると、税金を払う直前になって焦る結果にもつながります。
焦るだけで済めばまだよいのかもしれませんが…。

それに、「利益も出てるから投資しておこう」といって投資した結果、税引後利益で赤字だと、その後の判断にも影響します。

直前になって税金がわかっても、節税でできることも限られてしまいます。
それで、経費の水増しなど粉飾に手を染めてしまっては元も子もありません。

逆に、何も手を打つことなく、「こんなに税金を払うんなら、何か買っておけばよかった…」となるのは、チャンスを逃すことにもなり避けたいことです。

経理で数字を出すのは、たしかに税金を計算するためです。

ただそれ以前に、事業がうまくいっているかを数字でチェックするため、今後の判断につなげるためにあるものです
(経理=経営管理の略なわけですから)。

年1回の決算では、正確な経理と、それをもとに税金を計算をすることは必要です。

ただ、月次のような途中では、正確性よりも網羅性。
税金のような大きい金額になるものは、ざっくりとでもその見込みも入れておくことが大事です。

月次決算をこれからやってみようという方、すでにやっているけど税金は入れていなかったという方は、一度試しに入れてみていただければ。
正確性は決算のときで問題ありません。


■編集後記
昨日は朝のタスクと家事のあとは、税理士業を。
息子と散歩も。夕方は整形外科へ通院でした。

■昨日の1日1新
・バイクシェア(アプリ)
・ポロクルで通院

■息子(11歳)
夏休み5日目。
「散歩いきたい」ということで、涼しい時間帯めがけて家族で散歩に。
途中、神社でお参りも(おみくじも)。
コンビニで買ったおやつ(いちご味のジャイアントカプリコ)は、夕方の訪問リハビリ後。
またまた夕食前におやつ食べちゃいました。


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