「年に1度だけ」を”楽”と考えるか、”楽じゃない”と考えるか

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※ビルのすき間から空を見上げて – by iPhone15

「年に1度」というようなフレーズを見聞きすることがあります。
それを、楽(ラク)と考えられるかどうか。

楽(ラク)ではないと考えておいたほうがいいことも多いです。

目次

「年に1度」は魔法のような響きがある

「年に1度だけでいいですよ」などというフレーズは、今の世の中、多いようにも感じます。

「年度末にだけ」
「決算のときだけ」
「3月にだけ」

のような言葉に触れると、たしかに楽な気持ちになりやすいです。
それで不思議と心がふわっと軽くなるということも。

お祭りのように「年に1度だけ」のイベントもあったりします。

クルマの定期点検や健康診断なども年に1度。
これはやっておいたほうが安心できるというものですが。

経理で言えば、「決算」、「確定申告」というのも年に1度です(通常は)。
同じように法律などで決まっている義務もあったりします。

やるとなると、それなりのボリュームにもなりやすく大変なことが多いです。

とはいえ、「年に1度だけでいい」というと、なぜだか軽く感じてしまう、そんな響きもあったりします。

ただ、それはそれとして。
本当に年1度だけでいいのかどうかは、また別の話ということもあります。

「年に1度だけ」でいいのかどうか

年に1度でいいのかどうか。

法律などの義務でやらなきゃならないことは別として、そうでなければ、「年に1度だけでいい」と言っても、それに従わなきゃならない理由はありません。

たとえば、経理の数字はどのくらいの間隔でチェックしておけばいいですか?という声をいただくことがあります。
それで、「年に1度だけで十分ですよ」などとはお伝えしたことは1度もありません。

「数字をチェックする仕事柄、そう言っているのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけが理由ではありません。

わたし自身、自分の会社と個人事業の2つで自分の経理をやっているわけですが、シンプルに考えて、自分の数字を「年1度だけでいい」と言われて、それを鵜呑みにするのはあまりにも怖いことだからです。

年に1度といえば、確定申告。
だいたい年が明けた2月~3月にやるのが通常でしょう。

となると、
・今年の数字が来年の2月以降にならないとわからない
・現状でお金がどれくらいもちそうか見通せない
・いつどれくらいお金が増える(減る)のかわからない

という状況を意味するわけで、不安で夜も眠れなくなるかもしれません

その「年に1度」を外注するケースも珍しくありません。年1回の決算+申告料金を会計事務所にお願いするようなケースです。

「年に1度だけ」という楽を連想しがちな魔法のフレーズも、こうなるとさらにそう感じてしまうのもムリはありません。


とはいえ、年に1度を分散させて毎月に分ける、やり方を教えてもらうケースもありますが、自分が知りたいときにすぐに教えてもらえるかどうかはわかりません。順番待ちというのもありますので。

健康診断やクルマの点検もこれと同じようなものかもしれません。

わたしは独立後も毎年健康診断は受けています。クルマの点検も2年に1度ずつ法定点検と任意点検があり申し込むようにしています。

ただ、もっといいのは、こまめにチェックしておくこと。

歯科や眼科、整体などで自分で定期的にチェックしておくと、年に1度だけのイベントで打てる手が見つかる確率も変わってきます。

たしかに、「年に1度だけでいい」と言われれば、それでもいいのかもしれません。
ただ、それで何か見つかったとしても、大事になってからでは打てる手も限られてしまいます。

不安を減らしておくには、できるだけ分散させておきたいというのは、多くのことに共通するはずです。

ちなみにクルマの点検は、タイヤ交換というイベントが春と冬にあるので、結果的に、年に2回以上はチェックしてもらっている状況です(タイヤ交換とセットなら、タイヤの脱着料がサービスしてもらえるので…せこい発想ですけど…)。

楽(ラク)な年1度で選んでいるのは、効率だけ考えればよいこと

「年1に1度だけ」という理由で何かしらのリスクを感じるなら、それをできるだけ分散させて、回数を増やしたいものです。

回数を増やすことで、スキルを磨けたり、後になって耐性がつくこともあるからです。
「年に1度だけ」という言葉に自分がどう感じるのかを大事にしてます。

ただ、リスクをさほど感じることもなく、年に1度だけのほうが効率がいいことは、1度だけで済ませるようにしておきたいものです。

サブスクリクションの年払いと月払いを選ぶようなときがそうです。

サービス内容に不安があれば、途中で解約しやすい月払いを選んでおく、そうでなければ割安な年払いで払っておくというように。

効率が良くなりさえすればそれでいい、というようなことは、1度だけで済めば、決済だけでなく、それについて頭を使う時間も1度だけで済むので、とことん効率化しておきたいものです。

ただ、何かしらのリスクを感じるものは、「年に1度だけでいい」が、自分にとっても当てはまるのかどうかは1度考えておいても良いでしょう。

結果、それで1度だけでいいと判断できたことなら、それはそれでいいわけですから。
なんとなーく「1度だけでいい」と思っていて、ずっとそうしているよりも、ずっといいはずです。


■編集後記
昨日は朝のタスク、息子の学校送迎のあとは税理士業。
その後は、息子が発熱したとの連絡があって、急きょ息子の通院に付き添いに。
こういうときにサッと動けることが我が家にとってのリスクヘッジにもなっています。

■昨日の1日1新
・札幌パリのサトウキビドーナッツ
・あずき飴

■息子(11歳)
朝はいつもどおり元気でしたが、お昼頃に頭痛と発熱(39℃)もあり、急ぎで早退しました。
インフルエンザとコロナは陰性でしたが、時間が経っていない中での検査だったのでなんとも…。
明日からの修学旅行も学校に連絡しキャンセルに。ものすごくガッカリするだろうなぁと思っていましたが、熱が高すぎてそれどころではなかったようで…。
代わりに家族旅に行こうと約束を。ひとまず安静に過ごします。


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