ニーズを考えるなら「一方通行」よりも「双方通行」

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※秋の朝日をあびつつ – by Canon RP(RF35mm f 2.2 1/1100 ISO 100)

ニーズがあれば、なんでも応えられるとは限りません。
買う側(お客様)だけではなく、売る側(自分)にとってのニーズもあるからです。

双方向にあるニーズ。それについて考えていることをまとめてみました。

目次

「現金でお願いしてるんですよね~」に隠された意図

帰省するとき、毎回欠かさず食べるソフトクリームがあります。

道央自動車道の砂川サービスエリアにあるお店です。


あっさりとした牛乳の風味が気に入っていて、今年は7月に1度帰省したときに食べました(暑さですぐに溶けますが…)。

そのソフトクリーム屋さんは外にお店を出していて、隣接する建物の中には他のお店もいくつかあります。

他のお店だとQRコード決済で買い物ができたので、そのソフトクリーム屋さんでも使えないかと試しに聞いてみることにしたのです。

ただ、返ってきた答えはやはり「現金でお願いしてるんですよねー」とのこと。

「そうなんですね~」と言葉を交わしながら、店員さんを待たせないように現金をとりだして、ソフトクリームを受け取りました。

このときに感じたのは、

「キャッシュレス決済ができれば、スムーズで便利なのに」

ということ。

スマホでピッとできれば、小銭を渡したり、お釣りを受け取る必要もないからです。

ただ、もう1つ感じたことは、

「それは、買う側(自分)のニーズである}ということです。


売る側(ソフトクリーム屋)さんとしては、現金で払ってくれる人だけに買ってもらえればいい、そういうニーズもあるわけです。

ニーズは千差万別。

すべてのニーズを受け止める必要はありませんし、受け止められるとも限りません。
ニーズを捨てることも大事です。

ニーズがあるから売れる?

売る側にとってメニューの存在は欠かせません。

・何を売るか
・いくらで売るか
・どうやって売るか
・いつ売るか

どれも売る側で決められること。決めないといけないことです。

そして、買う側のニーズは千差万別。

そのすべてを受け止めることは到底無理な話です。

ときにはソフトクリーム屋さんの「現金払いのみ」のような取捨選択も必要ですし、それは仕方のないことです。

すべてのニーズに応えたいというのならまた別のやり方なりを研究しなければなりありませんが、そうでなければ、自分が望まないことも受け入れることになり、結局は疲弊することになってしまいます。

わたしは、息子(と自分)の{ソフトクリームを食べたい!」というニーズに応えるべく、現金払いを受け入れましたが、「現金ならやっぱいいや」と判断し、あきらめて去っていく人もいるでしょう。

その逆で、電子マネーじゃないと買えないなら、現金で買いたい人はあきらめなければならないでしょう。

売る側としては、どうやって売るかを考えて、その選択肢をメニューに出しておくことしかできません。
それをどう判断するかは買う側、お客さまあってのことです。

わたしもご依頼いただければ、振込かカード決済かのどちらかを選んでいただけるように出していますが、現金払いを受付けていないことも同時に出しています。現金でのやりとりを望んでいないからです。

売る側としては、ニーズを考えないなんてことはないわけですが、割り切りは必要です。

売る側としてのニーズも大事に

モノやサービスを売る立場になると、依頼してほしいという気持ちがつい先行して、お客様のニーズばかり気にしがちになるものです。

もちろん、買ってもらい、売上をあげていくためには、そうしたニーズをつかむことは大事です。

ただ、それだけではないはず。

売る側(じぶん)のニーズもあるわけです。

ソフトクリーム屋さんのように、現金払いにしてほしいことも、売る側のニーズといってもいいでしょう。

逆に、現金のやりとりや管理を望まないというのも1つのニーズ。

お客様にとってのニーズはもちろん大事なわけですが、それと同時にじぶんが望むニーズも大事にしたいもの。

広い世の中、いろんなニーズがある世の中。
すべて受け入れることは不可能ですし、背負いすぎないようにしたいものです。

お客様(買う側)のニーズ、自分(売る側)のニーズ、「どちらか一方」ではなく、「どっちも」大事にしておきたいものです。


■編集後記
昨日は朝のタスクのあとは税理士業、写真撮影で外出、午後は息子の個人懇談、夕方は入院中の父の面会などでした。

■昨日の1日1新
・とあること
・とある屋外で写真撮影

■息子(11歳)
昨日は朝から学校。午後は個人懇談。
普段見ることができない学校の様子も教えてもらえました。
声がけなどのリーダーシップを発揮しているということで、家では見せない意外な一面もあることに気づけました。


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