※旧サッポロビール工場の煙突を見上げて – by iPhone 15
見積りがほしいと言われるのには、価格で比較するためいう理由もあります。
価格で勝負できないのであれば、価格以外で選んでもらえる価値を常に意識しておく必要はあります。
相見積もりでは勝算なし
規模が大きいところ、規模はそこそこでも複数人の人を雇っているところと比べると、こなせる量に限界はあります。
価格で安いところはいくらでもありますし、そこでまともに勝負しようとなると、相当な量の仕事をこなす必要もあります。 そうなると、ひとりでは受けきれなくなり、人を雇って多少なりとも拡大の方向へ舵を切ることになるでしょう。
その方向性を目指すならいいのですが、そうでなければ、価格勝負以外の場所に立っていく必要があります。
相見積もりになる時点で、立つ場所が違っているということに気づかなければなりません。 相見積もりとは、価格の違いで勝負するものでもあるからです。
価格の違いだけで選ばれるような場に立たないために必要なこと
価格で選ばれることを考え出してしまうと、結局は安く安くとなりキリがありませんし、限界はすぐにやってきます。 そうならないために、私なりに意識しやっていることはあります。
たとえば、何ができるのかを知ってもらうために何をするかという視点は常にもつようにしています。
今年の夏に、家族の引越しがあったのですが、そのときに、引越し業者を決めるために見積もりを数社にお願いしました。
私のこれまでの人生で引越しは何度か経験していたので、これくらいの荷物の量なら、だいたいこれくらい、みたいな相場感はありました。
どの業者におねがいするかを考えるとき、頭の中にあるのは、価格だけ。
引越し業者によって、もちろんサービス内容に特徴はあるのですが、真っ先に考えるのは値段（安さ）です。
なぜなら、細かい違いというのはよくわからないため、引越しできればいい、荷物を無事に運んでくれればいいと考えるからです。 つまり、そこには、価格以外で比べる要素が生まれにくいのです。
もちろん、営業の人あたりが良いなどの理由もあるかもしれませんが、それは後付けでしょう。
結局のところ、何ができるのか、何が他者との違いなのかが見えないと、価格で比較されるだけになってしまいます。
芸術や建築のように、目に見えるサービスだと比較対象にもなるわけですが、価格以外にわかるものがないともなるとむずかしくもなります。
会計士や税理士の仕事でも、サービス自体が目に見えてわかりやすいわけではありません。
となると、『安いところで』と、価格で選んでもらうことになってしまいます。
それを避けるには、自分がなにごできるのか、、どう周りと違うのか？を知ってもらう必要はあるはずです。
勝負しないことも出しておく
自分になにができるのか、周りと比べてどこがどう違うのかを知ってもらうことを考えると、自分が闘わない（闘えない）ことを出しておくことも考えておきたいことです。
生まれもっての才覚やお金で財をなしているなら、それを駆使して闘うことはできます。
わたしは才覚もお金どちらも心もたないので残る累積時間で駆使するしかありません。
累積時間を考えるときに注意しておきたいのは、過去にすでにかけてきた時間だけを見ないということです。
累積してきた時間とは、過去～現在までの時間ということ。
過去の時間は現在の時間の累積なのですから、過去の経験で投資した時間ばかりを考えてはいけません。
今、そしてこの先にかける時間が、将来の累積時間であることを忘れてはなりません。
そう考えると、闘える要素は累積時間。
わたしが闘うとすれば、同じく時間を積んでいくことです。
・周りから「なにそれ？」や「すごいね」と反応されること
・時間をかけることが苦にならない（楽しい）こと
・値段をつけたこと
に時間をかけ累積していくことです。
周りから「なにそれ？」や「すごいね」と反応されることは、他の人がやっていないことからくる反応ですし、現在持っている他との違い（特徴）である可能性が高いです。
業界が同じであっても、違う特徴があればいいわけです。
まずは自分にはどういう特徴があるのか、自分が時間をかけていることで周りがやっていなさそうなことを探りましょう。
それが複数あればより理想的です。掛け合わせることで違いも明確になります。
そして、値段をつけること。
時間をかけ、その時間を蓄積していけるものに値段をつけておくことが大事です。
ひとり（フリーランス）の闘いは自分との闘いも含まれます。
というか、自分との闘い＝仕事といっても言い過ぎではないでしょう。
時間を累積していく以上、仕事として値段をつけておかないと、事業を続けいくことはできませんし、食べていけなくなっては敗北以前の問題にも発展します。家族がいればその家族を守ることは大前提としてあるはずです。
規模で闘わないなら、自分との闘いは避けられません。
このように考えると、「自分との闘い」が「時間を蓄積」することにつながり、選ばれる「強みや違い」が明確になっていくとも言えるのかもしれません。
■編集後記
昨日は朝のタスクのあとは歯科、その後は自宅で会計士業中心でした。
■昨日の1日1新
・AirROBO（加湿器）
■息子（11歳）
昨日は久しぶりの学校へ。
調理実習では野菜炒め（卵とじ＋ウィンナー添え）をつくったようです（そして完食）。
その代わり給食はハヤシライス以外は残した様子。
息子お「食べきれなかったよー』と。
無理して食べなくてもいいよとは、いつも言っているのですが、息子的にはそれがむずかしいようです。
