経理は「簡単ではなく・楽でもない」という割り切るくらいでちょうどいい

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※カフェにて

個人でも法人でも、事業を続けていくには経理を続けていかなければなりません。

だからこそ、簡単ではなく、楽ができるとは限らないと考えておくほうがちょうどいいとも言えるものです。
そう考える理由についてまとめてみました。

目次

「誰でもできる」とは限らない

「経理」といっても、どこまでを含んだものなのかは実にあいまいなことが多いです。

たとえば、単に会計ソフトに入力することを経理と呼んでいるケースはありますし、文字通り、経営にまつわるあらゆる数字を管理することを経理と呼ぶこともあります。といっても後者で呼ばれているケースはごく稀なような気がしますが。

いずれにしても、経理と一言で言っても、幅のあるものだと考えておいたほうがいいでしょう。

仮に経理を「会計ソフトに記録すること」ことだとしても、税理士などの外注先に頼らず、自身で完結できるかどうか。

もちろん、それができることが理想かもしれませんが、実際には誰でもできるものでもありません。
でないと、税理士で8万人、経理人材が不足しているなどと言われることもないはずですから。

会計ソフトに記録するといっても、やはりそれなりの知識なりスキルは必要になるのが経理という仕事です。

「〇〇で入金があった」、「△△で支払いがあった」のような家計簿でも、それを続けて記録できている人は多いようで少ないはずです。

それが個人事業や会社ともなると、お金の出入りだけの記録ではなく、お金の出入りを伴わない減価償却や売掛金、未払金のようなものも記録が必要です。

クラウド会計ソフトのお陰かどうかはさておき、経理に対する敷居の高さは、昔ほどではないかもしれません。

とはいえ、それで「誰でもできる」とは言えないのも経理の仕事。
生成AIにとって代わられると言われはじめてしばらくたちますが、実際はもう少し先になるという話もあります。

なにより、本当に「誰でもできる」なら、すでに置き換わっていてもおかしくはないはずです。
誰でもできるとは限らないのが経理の仕事。だからこそ、精度については割り切って考えておくことも大切でしょう。

「向き・不向き」はある

経理という仕事には、「向き・不向き」といった俗人的な要素もあったりするものです。
まぁ、どんなことにも言えることかもしれませんけど…。

経理の場合は、数字に対する向き・不向きは如実に出るものかもしれません。
不向きな人では、数字を見るだけで頭痛がする、眠くなるなどの、拒絶反応が出る人もいるかもしれません(昔、吐き気がするからムリ…という人もいましたが…)。

こんな話をすると、「さぞかしあなたは数字が得意なんだろうね?」と思われるかもしれませんが、そんなことはまったくありません。

わたしは元々は建築関係だったので、数字を見ることには慣れもありました(単位が違いましたけど「mm」から「円」)。ちなみに学生時代は理系でしたが数学は苦手でした。

苦手なものは、何をどうしたって苦手です。
頑張ればちょい苦手くらいまでにはなれるかもしれませんが、少なくとも得意とはなりません(わたしの場合)。

ただ、データを整理したり、領収書を整理したり、数字をまとめたりといった、つい後回しにしがちなことを、溜めるのが嫌いなタイプなので、それでどうにか後回しにせずに済んでいます。

苦手からくるマイナス面を他の得意で打ち消すことができているとも言えるかもしれません。

向き・不向きは誰にでもあるものですし、不向きなことに対して、どんなに真正面に取り組んだとしても、それで苦手が得意になることはむずかしいでしょう。

わたしも、営業のために、ひたすら電話でテレアポしなければいけないと言われれば、仕方なくやるかもしれませんが、それでテレアポが上達するわけでもないでしょうし、仮に上達できたとしても、それで喜べるかと言われればNoでしょう。

であれば、不向きなことは、どうしても避けられないくらいの最小限に留めておいて、その不足する分は得意なことで補っていきたいものです。

それでも工夫はできる

経理が苦手という声を見聞きするわけですが、そのときによく感じるのは、「完璧じゃなきゃいけない」と思い込んでいる人が多いということ。

日本人あるあるなのかもしれませんが、精度を気にする人が多いように思います。

もちろん、数字の精度が高いに越したことはありませんが、「経理ができるようになる」を目指すなら、ある程度までを仕上げるイメージで工夫できるところをやっていくくらいが現実的なのではないかと。

たとえば、
・会計ソフトに直接入力するのではなく、Excelでつくった取込み用データでCSVインポートでやってみる
・銀行口座やクレジットカードを会計ソフトに連携して、記録の手間を減らしてみる
・レシートなどの証拠書類は、写真やPDFデータにして、保管用のフォルダに格納しておく
・全体的な取引データは会計ソフトに反映させておいて、数字の精度や修正の可否などは税理士などにチェックしてもらう
・経理のやり方をイメージして仕事の流れを整えていく
・経理の落としどころをイメージして仕事量を調整していく

などなど、仕事の成果を経理で知ること以外に、経理を起点に仕事を考えることもできます。

それだけに、経理専任で人を雇おうと考える経営者もいらっしゃいますし、規模がそれなりになってお金の余力もできてきたら経理人材を雇うステップもやってくるものです。

ただ、そこに行きつくまでの間、とくに独立して間もないタイミングともなると、それができるとは限りません。

経理は「誰でも簡単にできる」というわけでもありませんが、やっとの思いで得た売上、そのお金を守り、次につなげていくことは事業を続けていく以上切っても切り離せないものです。

経理を丸投げすれば、それ以外の仕事にそのエネルギーを注げるようになるのかもしれませんが、少なくとも業績と見通しは数字でチェックができていることが前提でしょうね。

だからこそ、自分で経理をすることをおすすめしています。
自分が下した判断と行動の結果が数字に出るわけですから、一番の理解者は自分、経理の敷居もその分低くできます。


■編集後記
昨日は朝のタスクのあとは、息子の学校送迎、妻の通院のお迎え、午後は自宅で税理士業でした。
Adobe Creative Cloudの契約更新も。
わたしはAdobeデジハリオンラインでAdobe.CCを契約していますがそれでも39,980円→68,800円の値上げ正直痛いですがその分使っていないソフトで試したいものはどんどん使っていこうかというところです。

■昨日の1日1新
・とあること
・Adobeデジハリオンラインの更新

■息子(11歳)
学校へ行こうというタイミングで装具が故障。
結果、修理に寄ってから登校しました。
授業(というか、2時間目と3時間目の間にある長めの休み時間)に間に合わずがっかりしていました。
ポーランドボールで国旗を覚えるのにハマりだしました。


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