※除雪中 – by iPhone15
損得ばかりを気にして動かないほうがいいとも言われています。
ただ、損や得、もっといえば「徳」は気にしておくのも大事ではないかと。
そう考える理由を書いてみました。
損得を気にしないのはむずかしい
昔から「損得ばかりで動いてはいけない」などと言われています。
なぜかというと、損得とは「自分にとって」の損得。
自分の都合ばかりで物事を判断してはいけないということかと。
相手の状況や思いを置き去りにして、自分のことしか考えずに行動するというのは、あまりにも自己主張が強すぎるものです。
そうなるのは避けたいもの。
このブログでも、人間関係について触れた記事はいくつか書いてきましたが、その人間関係の根幹を成すのは、自分主導になりすぎない、相手を重んじることのはずです。
だからこそ、”自分の”損得ばかりで動いてはいけない…という言葉は、現代にも脈々と受け継がれているのだと思います。
いっぽうで、人間関係にそれほど影響しないことなら、あえて損得を考えて動いてもいいはずです。
”自分にとっての”損得で判断して動くことも必要ではないかと、独立後はとくにそう考えるようになっています。
損と得を気にしておいたほうがいい理由
「損得を気にしない」といっても、プラス・マイナスがゼロ、利益ゼロのようなことは、現実にはそうそうあることでもないかと。
誰かは何かしらで損をして、他の誰かはメリットを受けていることというのはこの世の中普通にあるでしょう。
だとすると、「気にしない」といっても、さすがに気にはなってしまうのも無理ありません。
それと「損得を気にしない」ということは、「得」だけでなく、「損」も気にしてはいけないということ。
それを気にしないで前進できる方も、もしからしたらいるのかもしれませんが、損することを選択し続けていくということは、判断しない道とも言えます。
損得を気にしておかないことには、得はもちろん、損を選択しようにも選択できない状況ということもありえる話です。
たとえば、
・外出するのに公共交通機関を使ったほうが圧倒的に早いけど、車で移動したい
・子どもの学校の送迎をすれば、自分の時間を失うことになるけど、それでも送迎したい
・毎日ブログを書いていると、年間トータルでそれなりの時間数を使うことになるけど、それでも書きたい
・Macのパソコンも使うとなると慣れるまでには時間はかかるけど、それでもMacも使いたい
などのような、端から見れば損と思われるようなことをあえて選ぶこともあります。
今年の秋に自分でつくってみたセルフBOOKもそうです。
構成を考えて、写真を撮り、原稿データをつくり…というのは、その時点では、それなりの時間を使いました。損得で見ればその時点の時間利益は明らかに赤字です。
それでも、このブログなどで発信を続けていくことによって、知っていただける可能性はありますし、ご依頼をいただけたりと、明らかな損ともいえないものに育っていく可能性はあるわけです。
今はまだ正直わかりません。ただ、損得とは、ある意味で結果論とも言えるでしょうし、はじめる前だとよくわからないというのが正直なところです。
損を気にするなら、同時に気にしたいのは「得」というよりも、徳を積むの「徳」のほうがしっくりくるものでもあります。
じっとしていても変わることはない
今はっきりとわかっているのは、「じっとしていても変わることはない」ということです。
これまでやってきたことは、ほんのささやかなレベルのものかもしれませんが、他人からしてみれば「そんなことやって意味あるの?」と思われることは多々あります。
つまり「損することは目に見えてるんだからやめといたら?」という意見です。
たとえば、
・仕事やめて会計士受験に専念しちゃって大丈夫?
・独立?大丈夫??
・自宅で?仕事になるの??
などなど。
どれも、タイミングとしては、やってみる前のことですから、その時点では「損」ばかりが目立ってしまうのかもしれません。
とくに独立は、給与という固定収入がなくなるわけですから、そこに着目すると明らかに「損」する道を選んでいるように見られるのも無理はありません。
収入といっても、独立したら、自ら仕事を得て、それができなかったら、収入はなくなり食べていくこともままならなくなる、それでも大丈夫なの??と。
ただ、その不確定な「損」ばかりを気にしていたら、何も変わることはありません。
変化にはリスクはつきもの。リスクゼロで変わるものは、この世の中そうそうないはずです。
だからこそ、損する前提で動くことも必要です。
それに、動いてみて、損ばかりということも実際は少ないです。
・残業しない
・通勤しない
・スーツ&ネクタイ着ない
・革靴はかない
・好きな道具を選べる
・時間の自由度
・家族との時間
など、お金に換算できない得もたくさんあります。
”徳”は、長い目でみていく必要もありますが…。
損得を気にしないとはいえ、損することを踏まえつつ、判断し動いていくことは必要かと。
得は、徳も意識して動いていくと、損を考えすぎないようになるのかもしれません。
■編集後記
昨日は朝のタスクのあとは自宅で会計士業、午後は外出して銀行など。私用の買い物なども。
リュックのパーツを落としてしまったので、その問い合わせも。メーカーでも在庫がないようでどうしたものかと…。
気温は最高-4℃。寒さが1ランクアップした感覚です。
■昨日の1日1新
・とある銀行手続き
■息子(11歳)
学習参観の日でしたが、今回はママと。
理科で水の量(Dlデシリットル)を測る実験をしたようです。
関心したのは授業の終わりの先生の一言。
「どうして水の量を正確に測らないといけないのかな?困ることあるかな?」との前振りが。
その流で実験成功のご褒美でカルピスを作るということに。
水の量を測らないでつくったカルピスは、みんな「マズイ…」となり、測ってつくったカルピスは「おいしい!」と。
子供心をしっかりつかんだうえでの落としどころが見事だなと。
自分の仕事にも活かせないか考えさせられますね。

