※カフェにて – by Canon RP(RF35mm f 2.0 1/100 ISO 100)
フリーランス(個人事業主)にとっては、一律に12月でもって年度の締めくくりでもあります。
年が明けて慌てないために、できることは数字のチェックを含めてやっておきたいものです。
月次では森を見る、年度では森を見て木もチェックする
自分で経理をするのであれば、仕訳を処理するだけではなく、仕訳を積み上げた結果の数字のチェックを含めてやっておきたいものです。
せっかく毎日の取引を経理して、毎月数字を把握できていると思っていても、ミスがあると判断もミスしてしまう可能性もあります。
とくに、
・同じ取引をダブって仕訳している(二重計上)
・取引があったのに仕訳していない(計上モレ)
があると、本来の数字から大きく違ってしまう可能性も高くなりがちです。
たとえば、前者(二重計上)だと、単純計算で2倍ずれてしまいます。
後者(計上モレ)だと、毎月あるような取引であれば忘れにくくもなりますが、突発的な取引や「今年に限って〇〇をした」のようなイレギュラーな取引だと、つい忘れる可能性は高くなります。
もちろん、最終的には確定申告のベースとなる決算のときに修正すればよいのですが、金額も大きく、判断に影響するかもしればい前者2つのようなミスは、せっかく月次で処理しているなら、チェックで未然に防いでおきたいことのはずです。
ただ、1つ1つ仕訳をチェックしても、こうしたミスには気づきにくいです。とくに計上モレは、そもそも仕訳されていないので仕訳だけを見ていても気づけません。
「木を見て森を見ず」とならないように、全体をチェックすることがおすすめです。
残高でチェック
一時点での財産がいくらあるのか?を表すのが、BS(貸借対照表)です。
このBSでは、その残高を科目ごとにチェックしておきましょう。
現金や預金、売掛金や買掛金、未払金、借入金と名のつく科目などです。
とはいえ、こう言うと、
「貸借対照表を見てもよくわからないし…」
「損益計算書をチェックしておけば十分でしょ」
と思われる方もいらっしゃるかと(実際、そういう声を聞くことも多いですし)。
ただ、誤解を恐れずに言わせていただくと、PLよりもBSで大きなミスがなければPLでも大きな間違いがないというのが通常です(詳細についてはここでは触れませんが、会計のルールに従っているれば理論上はそうなるということです)。
まずはBSの科目のそれぞれの残高が合っているかをチェックしましょう。
預金残高は口座の残高と合っているか(現金を扱う仕事なら、数えた現金残高と合っているか)は、まずチェックしましょう。
売掛金は入金されているのに消込みを忘れていないか、入金期日が過ぎているのに入金がなければその後の対応も必要です。
買掛金や未払金は、支払ったときに経理(現金主義)して、決算のときに計上していることは多いです。
もちろん、それで正しい決算になっていれば問題はありません。
ただ、月次の数字を判断材料に使うということであれば、毎月の経理でも買掛金や未払金は経理しておきたいところです。
月次の経理とは違って、決算では、買掛金や未払金などの経理はどのみち必要ですし、月次でも経理しておくのがおすすめです(事実、月次で経理の対象にしていないことは、決算で処理を忘れるというケースはよく目にしますので)。
また、「仮」と名のつく科目の残高がある場合は、注意しておきましょう。
資産なら「仮払金」、負債なら「仮受金」などです。
仮払金は、”仮り”で払ったお金(名前のとおりですが…)。
「仮」の状況でなくなったということであれば、PLの経費など実態に合うように振り替える仕訳が必要です。
それと「前」と名のつく「前受金」「前払金」もチェックしておきたいものです。
「前受金」は前もってお金を受けとっていた→実際に仕事を提供した日に売上に振り替える
「前払金」は前もってお金を払っていた→実際に利用した日に経費に振り替える
という仕訳が必要です。
決算ではない月次の残高なわけですから、細かい数字まですべてをチェックしなきゃと考える必要はありません。
全体の残高は、BS(貸借対照表)の推移表などを使って、月別や前年の残高と比較して、そこから残高が合っているかをチェックしていくことでミスに気づくことができるようになります。
推移でチェック
では、PL(損益計算書)は何もチェックしなくてもいいのか?というと、そうではありません。
ただ、BSは残高であったのに対し、PLでは推移をチェックするようにしておきましょう。
推移表は、会計ソフトの画面で見ることもできますが、CSVをエクスポートして、Excelでチェックできるようにしておくと便利です。

前述のBS(貸借対照表)をチェックできていれば、PLの大きなミスも減らすことができます。
BSと同じく、PLをチェックするときも1つ1つの仕訳をチェック、いわゆる「木だけを見る」ことは避けたいもの。
推移は数字を”月”で並べたグラフで見るのが視覚的に入ってきやすいのでおすすめです。
そこで、たとえば売上のグラフで、突然凹んでいるような月があれば、売掛金や前受金の計上モレがあるのかもしれません。
グラフを使うメリットは、仕訳でおかしなところのアタリを視覚的につけやすくなるというメリットがあります。
いっぽうで、買掛金や未払金の経理を失念していたような場合。
たとえば、12月に請求書が届いているのに、翌1月の支払時に経費として処理いるとします。
これだと、
・12月の経費が少ない(利益が多くなる)
・1月の経費が多い(利益が少なくなる)
となるので、売上と経費の差額である「利益」の数字もおかしくなり、結果、本来負担するはず以上の税金を払うことにもつながります。
青色申告する前提であれば、実際の支払いが1月だとしても、12月の経費として処理しましょう。
それに減価償却費は、毎月均等になるように1/12を月次で経理しておきましょう。
そうしておかないと、推移を見たとしても12月の決算のときにだけドカンと利益が減っているように見えて、推移でみた利益がわかりにくくなりますので。
決算と同レベルの精度まではいりませんが、決算の予行演習や前倒しにつながるのも月次決算をやるメリットです。
そうしたチェックスキルも月次の経理から磨いていきましょう。それが年度のチェックにもつながります。
というわけで、これから年度決算をむかえるフリーランス(個人事業主)の方にとって参考にしていただけるとうれしいです。
■編集後記
昨日は朝のタスクのあとは税理士業、午後は私用で外出し買い物など。
観光客が多くてカフェは断念。ブログは自宅で。
■昨日の1日1新
・とある手続き
・丸井今井の石屋製菓
■息子(11歳)
・昨日は学校と放課後はデイサービス。
毎度のように行きたがらないのですが、行って帰って来てからは楽しかったようでなんとも…。

