※複数のクリスマスツリー – by iPhone15
独立したからには、籠(カゴ)は複数もっておきたいものです。
むしろ、違う種類のカゴで複数のカゴをもっておくことが必要だと感じています。
独立前に想像していた「独立後の仕事」
独立前、勤務していた頃から、独立することは考えていました。
「自分の持てる力で仕事をやっていきたい」といったノリでです。
「自分でやっていく」という姿をイメージして、勝手にワクワクして、そんな感覚をもっていました。
ただ、その”仕事”のことに関しては、どんな仕事をやっていくのかは、それほど深く考えてはいませんでした。
想定していたこととしては、人前で話す仕事や教える仕事、どれもベースは独立前にやっていた会計のことが中心で、税理士登録して税務の仕事も必要だろうというくらいです。
とはいえ、俗に言う「士業」としての仕事以外のことでも、仕事にできればいいなくらいの考えはもっていました。
それでも、考えて妄想しているだけでは何も動き出すことがないのは明白。
食べていくことは必要ですし、そこに難しい壁があるのも事実です。
違うカゴのことでも語れることはある
独立後、食べていくことは大前提です。
その前提をクリアするために、まずは自分ができる仕事、得意な仕事をねらっていく必要はあります。
税理士登録すれば、税務を仕事にすることはできますが、得意な仕事になるかどうかはまた別の話でもあります。税金の世界も幅が広いですし、なおさら得意不得意は分かれるでしょう。
会計士の仕事でいえば、経理や内部統制などのコンサルや財務調査などのスポットの仕事、規模がそれなりの法人には監査のような1人ではできない継続の仕事もあります。
税理士と会計士で共通するのは、どちらも数字を扱う仕事だということ。
ただ、税理士だから、会計士だからといって、税金や会計のことしか仕事としてやってはいけないという制約はないわけです(税理士じゃない人が税金の申告を代行してあげる、会計士じゃない人が監査証明するのはダメですが)。
自分の体験を話したり書いたりとできることはいろいろあるはずです。
それこそ、会社をつくって、個人事務所とは別にやりたい仕事をやっていってもいいわけですし、そうしている方はわたしの周りにも複数いらっしゃいます。でも、たくさんはいません。
そういう周囲を見ていると、「こんなことやってる会計士や税理士なんていないんじゃ?」と不安になるかもしれません。
ただ、ひとつ言えるとすれば、周りの多数派に流される必要はないということです。
拡大を目指さずに、とくにひとりでやっていくつもりなら、むしろ流されないようにすべきです。
流されないからこそ、周りと違った印象をもってもらえるものです。
たとえば、わたしの場合でいえば、独立についての相談をいくつかいただくことがありました。
そこでは独立開業の手続きや税金や会計のような数字についての相談は一切ありませんでした。
単純に自分の体験談を失敗談を踏まえてお話しするようにしています。
それが価値提供につながっているはずと少なからず考えています。
とはいえ、独立前にはまったく想定していなかったことであるのは確かです。
今思えば、わたし自身が独立前や独立当初に、そういう相談(同じ会計士で)ができるところがなかなか見つけられなかったというのがきっかけとしては大きかったのかもしれません。
独立していなかったら、絶対にやっていなかったことですし、想定外の仕事でもありましたが、それを踏まえても独立してよかったと感じています。
違う種類・複数のカゴを持つために
何かしら新しいことをはじめようというとき、リスクは小さくとって小さくはじめるべきとも言われています。
何をやるにもリスクはつきものですから、そのリスクをできるだけ分散しておくというのは必要でしょう。
6つの卵をすべて同じカゴに入れていたとして、もしカゴを落としてしまえば、中の卵6つはすべて割れてしまいます。
ただ、卵1つずつを、それぞれ別のカゴに入れておけば、仮に1つを落としても他の卵は無事ですみます。
これと同じイメージです。
税理士や会計士のようなホワイトカラーの仕事では、AIにとって代わられるのではないかと言われはじめて久しいですし、今まであった仕事が今後も残り続ける保証はどこにもありません。
そうなったときにダメージを小さく抑えられるように、仕事のカゴを複数、できるだけ違った種類のカゴを持っておくことが自分の身を助けることにもなると感じています。
わたしの場合でいうと、2つのカゴ(会計士と税理士)に思考をとらわれないことが大事なことかと。
複数の、できるだけ違うタイプのカゴをもっておくということです。
そのためにどうするか。
たとえば、周りと違うことをやっていくというのも1つの手かと。
独立後は、何をやるにもほとんどのことが後発になってしまいますから、周りと同じ場所に立たないために、ずらす意識は必要です。
このブログのような発信も、周りからすれば「そんなことやってるの?」という反応でしょう。ただ、だからこそやる意味はあるかと。
独立の相談を受けるということも「そんなお金にならないことを…」と思われるでしょう。ただ、自分ができることでやりたいことであれば、お金だけで判断する必要もないかと。
独立後、とくにひとりでやっていくのであれば、とくにリスク分散を考えておくことは必要です。
分散させるなら、1つや2つのカゴにとらわれないことも大事かと。
いろいろ試してやってみて、複数のカゴを開拓していく、そんなイメージをもっておくのはおすすめです。
■編集後記
昨日は朝のタスクのあとは税理士業、午後は会計士業と研究開発などを。
気温は最高で-1℃、朝は-5℃くらいと寒く、そろそろ朝の運動も室内にしようかなというくらい冷え込んできました。
■昨日の1日1新
・Visual Studio Code for Mac
■息子(11歳)
・昨日はママと定期通院の整形外科へ。引き続き経過観察です。
パパと合流してランチはくら寿司へ。最近はなぜだかくら寿司へよく行きたがります…。

