独立して避けて通れないもののひとつは営業です。
生活していくためには仕事を得なければなりません。
その一方で、ひとり(ひとり会計事務所)であるがゆえのマンパワーという問題もあります。
独立当初から紹介やお申込みをたくさんいただければ、さほど営業もしなくていいのかもしれません。
ただ、「営業」をどのように定義するかにもよると考えています。
ひとりで事業をおこなっていくうえでの「営業」について、わたしなりの定義をまとめてみました。
ひとり事務所にとっての「営業」
ガンガン売上をあげたい、規模を大きくしたいと考えるならば、
営業=お客様をどんどん増やす活動
と定義することもできるかと思います。
世間一般にいう営業はまさにこのイメージです。
これに対して、ひとり事務所の場合はどうかというと、
世間一般にいう営業では到底太刀打ちできません。
ひとりで対応できるボリュームには限度があるからです。
お客様をどんどん増やすことはできないですし、
ひとり事務所を選んでいる以上、どんどん増やす拡大志向はそもそも持ち合わせていない場合がほとんどでしょう
(わたしもですが)。
また、自分ひとりですべてのお客様に対応することになります。
価値観や目指すべき方向性があまりにも違うお客様と出会う可能性もあるわけです。
(担当者に任せっきりにする運営は、そもそもやりたくありませんし、できません)
つまり、拡大は目指さず、いかに自分と合うお客様と出会うことができるか
これがひとり事務所の営業と定義できると考えています。
自己投資とアウトプット
独立して、ひとりで会計事務所をやっていく以上、自分自信が商品です。
①自分という人間を通じて、
②お客様に価値を提供し、
③その対価としてお金をいただく
わけですから。
まず「どれだけの価値を提供できるか」は、あたり前といえばあたり前ではありますが、
これを日々考え、行動するは、ひとり事務所にとって欠かせない「営業」です。
書籍、セミナー、コンサルティング、IT機器や備品関係のようにスキルアップのためのは自己投資は、
税務や会計の枠にとらわれず欠かせません。
発信で知っていただきつつ、ミスマッチを防ぐ
次に「自分という人間」が商品です。
お客様には当然のことながら、どんな「商品(人間)」かを知っていただく必要があります。
知っていただくといっても、「宣伝」とは意味合いが違うと考えています。
というのも、そもそもマンパワーの問題があるので、「是非!」とか「いかがですか?」と
ガンガン宣伝できるわけではありませんので。
(仮にガンガン宣伝されても、わたしがお客様の立場なら、正直困りますし、ドン引きしてしまいます)。
ひとり事務所では商品である「自分」を知っていただく必要があります。
顔写真や趣味・経歴を出す、考えていること、経験したことをコツコツ発信することです。
また、こうした発信で「合う」「合わない」というミスマッチを事前に防ぐこともできるのではとも考えてはいます。
「申込んでみたけど、実際にお話してみると違和感があった」という事態は双方にとって決してよくないことです。
事前に防ぐ可能性としての発信とも考えてはいます。
自分(商品)を知っていただく発信。
ミスマッチを未然に防ぐ発信。
こういった発信もひとり事務所では欠かせない「営業」と考えてはいます。
■編集後記
顧問税理士のミスマッチの話を聞きました。
どうしても合わない場合は、我慢は禁物かなと。
そこは我慢せず、ほかへエネルギーを注いたほうが得策ですね。
(税理士側にも言えることですが)
■息子(7歳6か月)
今日は学校を休んでの定期受診。妻が付き添いでした。
先生(病院の)に元気な姿を見てもらいたくさん褒められたそう。
息子も褒められて喜んでたようです。
■1日1新
・とある問い合わせ(受ける方)