独立するとなると、まずはフリーランスを選んで、軌道にのってきたら会社にするというケースが通常でしょう。
ただ、多くのことに絶対がないのと同じように、絶対に会社にしないといけないわけでもありません。
どの道を選ぶかはそれぞれですが、共通点はあります。
個人と会社、どっちを選ぶ？
フリーランス、つまり個人事業主として独立の場合は、じぶんの生活費は経費になりません。
「じぶん（個人事業）→じぶん」というような給料の考え方がないからです。
生活費を家計に渡しても、生活費分にも税金（所得税）はかかります。
いっぽうで、会社つくって独立する場合は、会社の役員という立場になります。
「会社→じぶん（役員）」に役員報酬という名前で給料をもらえ、会社の経費になるのです。
社長個人がもらった役員報酬（といっても「じぶん」→「じぶん」ですけど）から出す生活費分には税金はかからないのです。
ただ、役員報酬から概算の経費を差し引いた所得（利益みないたもの）に税金はかかってきます。
さらに税率の違いというのもあります。
フリーランスは所得が増えるにつれて税率があがり、住民税とあわせれば最高で55%。
会社はというと、法人税がざっくりで30%ほどです。
ほかにも社会保険や節税の幅という違いもありますが、所得が多くなると、フリーランスから会社にする（法人成り）という選択も多くとられてます。
ただ、これを選ぶかどうかはそれぞれです。
税金起点でなくじぶん起点で
ある程度の所得になれば、税金でかなり変わってくることもあり得るので、「法人成り」を選ぶというのはある意味セオリーとも言えます。
消費税の2期免除というメリットはインボイスで薄まりましたが。
ただ、それでもあえて当面はフリーランスの立場を選ぶという方もいらっしゃれば、はじめから会社をつくるという方もいらっしゃいます。
わたしの知人でもそれぞれ別の道を選んでいます。
当面フリーランスの立場をつづけるという方は、
「今のままフリーランスでいた方が気が楽」
「社会保険の加入が強制というのも縛られ感が」
「経理の負担感を考えても今くらいがちょうどいい」
はじめから会社をつくるという方は、
「会社にした方が取引しやすい」
「社会保険に加入した方が負担が軽くなるし」
「会社経営というのをやってみたい」
というように考え方はそれぞれです。
ただ、共通しているのは、税金を起点には考えていないということ。
それぞれ、じぶんのやり方、生き方を起点に考えて、じぶんに合う選択はどれか、という見方で判断しています。
税金はたしかに痛いですが、それに左右されないで、じぶんの軸を大切にしている。その生き方が素晴らしいなと。じぶんの背中を押してもらったような感覚もありました。
もちろん、いかにお金を残すか？を考えれば、税金のことは無視できないわけですが、人生の選択を考えるうえで、より重視したいことがあれば、それを起点に判断することも大事なことですよね。
経理をやればこれからの準備ができる
独立にはフリーランスとしてなのか、ひとり社長としてなのか、という分かれ目はあります。
先ほどは税金を起点に考えてはいないという共通点があったという話をしましたが、もう1つ、どたらを選んでも共通していることがあります。
それが経理から見えてくる数字をチェックしていくということ。
フリーランスとして仕事をつづけていくとなれば、やはり数字を見ておくことは欠かせません。
前述の方もじぶんで経理して、税金がいくらくらいになりそうか？を計算しています。それで税金の痛みをわかったうえで、フリーランスのままでいるという選択をされています。
ひとり社長の立場でも、会社をどうしていきたいかを判断するには、やはり数字を見ておかなければ判断できません。
前述の会社をつくるという方も、まずはじぶんの目で数字も見ていきたいという考えのようで経理をやられています。
経理を外部にお願いすることはできますが、数字を見て判断していくことはお願いできないでしょう。
経理の人を雇うことになったとしても、それは同じです。
いつ、どこから発生して、どうやって集計されてできた数字なのか。こうした流れ全体を含めての経理。
すべてを人にお願いするやり方はもちろんありますが、
・見たいときに数字がみれない
・数字を見てもピンと来ない
・最終的によくわからない
となる可能性はあるわけです。
であれば、利益やお金の流れを見て不安を減らすためにも、やはり経理をじぶんでやることは欠かせないでしょう。
フリーランス、ひとり社長。選び方はそれぞれですが、税金の計算のためだけの経理からは距離を置き、じぶんの現在地やこれからのことを知るためのツール＝経理 としていきたいものです。
■編集後記
昨日は朝のタスク、午後は外出して読書、調べものなどを。ブログはカフェでやりました。
ちょっと横道にそれるとスケートリンクのような道路。なるべく広い道を選んで行き来しています。
■息子（9歳）
昨日は訪問リハビリと学校に。学校は担任の先生と楽しくべんきょうできているようです。
お家では「歯、ぬけたよ～」と。ずっとぐらぐらしていた歯が1本あったのですが、やっと抜けてすっきりしたようでした。
■昨日の1日1新
・ブラッシュアップライフ
・とある基礎研究
