今日は3月31日。
4月1日~3月31日が事業年度の場合は今日が決算日です。
決算を迎える法人では、決算の準備が本格化する時期です。
それと同時に監査する監査法人(監査人)にとっても監査手続が本格化してくる時期でもあります。
決算日に実施する監査手続
決算日に実施する監査手続で代表的なものは以下の3つです。
①実査
②確認
③立会
①実査は、現物のある資産を直接確かめる監査手続です。
イメージしやすいのが現金。
例えばお店では毎日、レジを締めに際して現金を数え、その日の売上金を確かめます。
これを年度末の3月31日に監査人が直接現金を数えるというイメージです。
年度末の現金がいくらあるか実査することで、試算表の「現金」の金額を監査するというものです。
企業が作成する資料自体をチェックするわけではないので、実査は証拠力が強いという特徴があります。
現金のほかに、有価証券や手持手形なども実査します。
②確認は、残高確認のことですが、資産が本当に実在しているかを取引先に確かめる監査手続です。
イメージしやすいのが売掛金。
例えば、〇〇会社(監査を受ける企業)はあなた(取引先)に100万円の売掛金があると言っているけど、あなたのほうではいくら認識してますか?と監査人が直接、取引先に確認するイメージです。
実際には、残高確認書という書面(近年ではクラウド上)で確かめる監査手続です。
確認も企業が作成する資料自体をチェックするわけではないので、証拠力が強いという特徴があります。
③立会は、棚卸立会のことですが、企業が行う棚卸(在庫の数を数える)に監査人が立会い、資産(在庫)が本当に実在しているか、漏れはないかをサンプルでチェックするイメージです。
立会も同様に証拠力が強いという特徴があります。
決算では予期しないことも。できるだけスケジュールに余裕を持たせたい
企業側では決算作業に長時間残業を余儀なくされる場合がほとんどです。
監査人側でも監査が本格化し、決算監査の準備に追われる時期です(俗にいう”繁忙期”)。
つまり、監査を受けるほうも、監査するほうも、双方忙しくなります。
だからこそ、想定される決算作業、準備などは前倒しできるものであれば極力前倒ししたいものです。(実際にはリソース不足などの物理的な問題もあり難しいことが多いですが)
毎年あるような定例的な作業は、誰でも(担当者が交代したとしても)作業できるように再現可能な仕組みを工夫して効率化したいものです。
作業の前倒しや効率化で余裕ができれば、突発的な仕事やトラブルに対処する余力が生まれるはずです。むしろ、こういったサプライズにこそ、根底に問題点が潜んでいる場合もあるので、こっちに時間と労力を費やす意義があるとも言えます。
【編集後記】
リモートワーク中は意識しないと外の空気を吸うこと自体忘れてしまいがちです。
今日も忘れました。”コンビニのアイスコーヒーを飲む”くらい目的をはっきりしておかないと外に出
ないので注意です。
【育児日記】
誕生日の日からおばあちゃんの家にお泊りしてます。とても楽しそうです。
ごはんもきちんと食べられている様子。日中はずっとおばあちゃんに遊んでもらっています。
【今日の甘い物】
ロールケーキ(コンビニ)
【1日一新】
プレミアムジンジャーエール