マネーフォワードクラウドには請求書データを会計に連携できます。
ただ、連携されたからといっても仕訳がすべて必要とは限りません。
マネーフォワードクラウド請求書からの会計連携
マネーフォワードクラウド請求書で請求書を作成すると、請求データ、つまり売上をマネーフォワードクラウド会計に連携することができます。
連携できる会計仕訳は
・売掛金/売上(売掛金の確定・売上の発生)
・預金/売掛金(入金・売掛金の消込み)
の2つ。
たとえば、
11/30に入金期日の請求書を10/1に発行すると、
① 10/1 売掛金 1,000 /売上高 1,000
② 11/30 普通預金 1,000 /売掛金 1,000
と仕訳されます。
②はあくまで予定日です。
①は自動仕訳として作成されますが、
②は予定の仕訳として登録される未実現の仮仕訳です。
この②の仕訳(普通預金 1,000 /売掛金 1,000)、
そもそも必要かどうか。
クラウド会計はデータを連携できるというのが売り文句(メリット)のひとつです。
預金口座をそもそも連携しているはず(多くの場合は)。
であれば、
・普通預金 /売掛金(A社)
の仕訳をすればことは済むはずです。
たしかに、
入金データが連携されたときに「予定実現」にチェックを入れるという方法もあります。
この方法でも予定(未実現)を確定(実現)にすることはできますが、
該当の仕訳を探すという手間はかかってしまいます。
わたしとしては、
マネーフォワード請求書からの会計連携で、
①売掛金 1,000 / 売上高 1,000
↓
預金口座のデータ連携で
②普通預金 1,000 / 売掛金(A社) 1,000
とするほうが、スッキリします(わたしとしては)。
未実現にどう扱うか
マネーフォワードクラウドでいうところの『未実現]とは予定の仕訳です。
その予定を会計データに反映させるかどうか。
未実現仕訳の有無チェックする
まず、会計の仕訳帳に未実現仕訳が残っているかを確認しましょう。
会計帳簿→仕訳帳とすすみ、「種類」から「未実現」を選んで検索ボタンをクリックすると
未実現で残っている仕訳だけが抽出されます。
こうなれば残っていないということです。
もし残っている未実現の仕訳があって、今後は預金データの連携だけで済ませるのであれば、削除してしまいましょう(残っているとまぎらわしいので)。
[会計帳簿]→[帳簿管理]→[仕訳一括削除]から、種類で「未実現」を選び、削除対象を確認をクリック。未実現の仕訳が出てくるので、「対象の削除を実行する」で削除できます。
未実現仕訳を会計連携させない設定
マネーフォワードクラウド請求書の設定で未実現の設定をはずしてみましょう。
右上の歯車から[帳票設定]→[会計連携]で「請求書に対応した入金予定の仕訳」のチェックを外せば、クラウド会計側の仕訳には出てきません。
マネーフォワードクラウド請求書の連携
クラウド会計ソフトからは推移表を出力できます。
仮にクラウド請求書の入金予定の仕訳を会計に反映させない設定をしても出力される推移表の数字には影響はありません(初期設定で未実現は除かれるので)。
ただ、資金繰りなどの予測をレポート機能を使っている場合は、注意したほうがいいでしょう(レポートには未実現が含まれるので)。
クラウド会計は
・確定した数字を集めることができる(連携できないものもあります)
・その数字を科目や月別などで集計できる
というもの。
そこに資金繰りや損益予測にも使おうとすると、かえって複雑になってしまいます。
そしてその仕組みも整っていなければ、ミスも起こりやすいものです。
クラウド会計の不得意とするところはExcelで補う、そういう割り切った使い方も大事かなと。
そのための仕組みも欠かせませんが。
マネーフォワードクラウド請求書を使って会計に連携するときの参考にしていただければ。
■編集後記
今日は朝タスクのあと自宅で会計士業(公会計)、午後は書店、カフェで仕事を。
■息子(8歳6ヶ月)
「今度はどこのホテル?」と朝一番に唐突の質問が。
この前いった地元のホテルがよほど楽しかったようで。
ただ、今度は行ったことがないホテルがいいようで。
夜、息子とネットで調べます(朝、約束したので)。
■1日1新
・とあるスタバ