「公認会計士と税理士って何が違う?」と聞かれたら答えている3つのこと

中身が違う大福
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「公認会計士と税理士って何が違うの?」と聞かれることもあったりします。

「だいたい似たようなもんですよ」とさらっと答えることが多いですが、そうもいかないときもあったりします。
そのとき答えている3つのことを書いてみました。
(そういえば一度もこのブログで書いてなかったなということもあり)

目次

仕事内容が違う

どちらも経理に関わる仕事なので、何が違うの?と思われるのかと。

たしかに同じ経理系ではあるのですが、やっていることは大きく違ってます。
資格の名前がそもそも違うので、まあ当然のことなんですが。。

公認会計士は「会計」とあるので、”会計”に関することが仕事ですが、
税理士の方は「税理」とあるので、”税”に関することが仕事です。

それでもまだ何が違うの?と思われるかもしれません。

まずは税理士。
名前に「税」とあるので、仕事の内容は税務がポイントです。

税金は本来、納める会社や個人がじぶんで計算した税金を納める(申告納税)わけですが、
複雑極まりないので、税理士に相談したり、税金の計算や納税手続を代行してもらえるといったところです。

この税金の相談や代行できるのは税理士の資格がないとできない独占業務という位置づけです。


いっぽうで公認会計士。

名前に「会計」とあるとおり、必ずしも税務を仕事としているわけではありません。
決算書などの財務情報が正しいかどうかをチェックするのがポイントともいえます。

このチェックの仕事を「監査」や「会計監査」と読んだりしています。
この仕事が公認会計士の資格がないとできない独占業務という位置づけです。

なので、税理士はこの監査をやることはできません。

逆に、会計士は税理士に登録することで税務の仕事ができますが、あくまでその場合は”税理士として”ということになります。

このあたりがわかりにくくさせている一つの要因かと。

ちなみに”公認会計士”と”会計士”って何か違うの?ともたまに聞かれますが、これは単に言い回しの違いです(5文字だと長いので、以下3文字の会計士と書きます)。

お客様との立場関係が違う

このように仕事の内容が違うことから、おのずとお客様との立場関係(どの方向を見て仕事するのか)も違っています。


税理士は、税金を納める本人(法人や個人)がお客様となります。
そのお客様からの相談にのったり、税金の計算などを代行するので、全面的にお客様の方向をみてのお仕事といえるでしょう。

いっぽうで会計士は、ある程度規模が大きい法人がメインのお客様となります。

それなりの規模感になると、金融機関や株主など関係する人も多くなります。

そんな規模感の決算書などの財務情報、もし”全然正しくないっ”なんてことになれば、こうした関係者に大影響を与えてしまいます。

そこで、会計士が監査となるわけで。
監査証明というお墨付きを提供することで、こうした関係者にも安心して融資したり投資したりしてもらうえるというわけです。

なので、会計士にとってのお客様は決算書をつくっている法人がメインではあるものの、「どの方向を見て仕事しているか」といえば、金融機関や株主、〇〇庁だったりと。。

税理士のようにストレートな立場関係とはいえません。

求められる数字の細かさが違う

最後に数字の細かさという点も違います。
わたしが一番「違うな~」と感じるのはこれです(厳しさなども含めたいろんな意味で)。

税理士:円単位できっちり正確に
会計士:円単位の正確さはどうでもいい

といった違いです。

税理士の税務は、税金を計算するわけですから、円単位ででも間違ってしまえば、税金を納めるお客様にとってダイレクトに影響してしまいます。

いっぽうで会計士の監査は、円単位で間違っていたとしても、金融機関や株主などに影響するわけでもありません。
もちろん、お客様(=決算書をつくる法人)には、今後間違わないように改善提案することもあります(金額によりけりですが)。
金融機関や株主などに「安心して取引したり、投資したりできますよ」といえるくらいでだいたい合ってれば影響しませんから。

このあたりの求められる数字への細かさは違うところです。


以上、今回はご質問いただくこともある「会計士と税理士ってどこが違うの?」について、だいたいお答えしている3つに絞ってまとめてみました。
何かの参考になるのかどうかはわかりませんが、お役にたつことがあるならうれしいです。。

■編集後記
今日は朝タスクのあと、メニューの見直し、とある研究を。午後は息子の小学校での個別面談でした。

■息子(9歳)
小学校の個別面談で担任の先生から学校の様子を伺い、家とは違った息子の様子を知ることができました。
1年生のときに同じクラスだったお友達、今でもたまに家に遊びにきてくれるそのお友達とまた同じクラスになって、それが息子としてもとてもうれしいようです。
そのお友達、足が不自由な息子をいつも気にかけてくれ、今日もランドセルをもって一緒に玄関まで付き添ってくれたようです。先生からその話を聞き、うれしくて目がうるんでしまいました。感謝です。

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