決算書を見ることができれば、見えない不安を見れるようになります。
見えることで判断もしやすくなり行動することができます。
決算書がわかれば、見えない不安も見てとれる
会社やフリーランスであれば、事業の決算書をつくらなければなりません。
「税金のため」「融資のため」と、税務署に出したり、金融機関に決算書を出すこともあるでしょう。
なので、つい「やらなきゃならない」という義務ばかり考えてしまいがちです。
ただ、ここで気を付けておきたいのは、決算書は「じぶんの事業を続けていくため」にあるということ。
単なる義務的なものではなく、自発的なものであるはずです。
そのためには、年1回の決算書が見れるようになること、さらに、その月々で数字が見れるようになることが欠かせません。
決算書にはいろいろあるわけですが、その中でも貸借対照表（BS）を見ることできれば決算書の攻略に1歩どころか、かなり近づけます。
貸借対照表（BS）が決算書攻略のカギ
とはいえ、決算書の中でもとくにわかりにくいのが貸借対照表（BS）。
まずは、図でざっくりとでも見れるようにしておくのがおすすめです。
貸借対照表（BS）は３ピースのパズル
貸借対照表（BS）は、「資産」「負債」「純資産」の3区分が合体したものです。
「資産」は”お金に替わるもの”、「負債」は”お金が減るもの”、そして「純資産」は”じぶんのお金”です。
この3つがパズルのように合わさったものが貸借対照表（BS）。
そしてまず見るべきは、”じぶんのお金”である「純資産」が増えているかどうかです。
「純資産」はどうすれば増える
ではどうして、”じぶんのお金”である「純資産」を見るべきなのでしょう？
たとえば、開業したばかりのスタート地点（X0期）での貸借対照表（BS）。
じぶんのお金である「純資産」500と借金の「負債」500、その合計1,000が使えるお金「資産」とします。
そして年度末（X1期）。
税金を差引いた後の税引後利益は、貸借対照表（BS）の「純資産」に組み込まれるのです。
具体的には、「純資産」の中にある「利益剰余金（繰越利益剰余金）」に算入されます。
損益計算書（PL）で利益が出ていれば、「利益剰余金（繰越利益剰余金）」という「純資産」が増えていき、
逆に、利益がマイナス（赤字）であれば「純資産」は減るというわけです。
ここが減り続けた結果、マイナス（△がついた金額）になってしまうと”債務超過”の状態。
金融機関もまず注目するポイントというわけです。
ということで、
ある程度の節税対策は必要ですが、税金を払ってでも利益は残しておく必要はあるわけです。
ちなみに、「資本金」は、事業を開始したときに出資したお金。
増資や減資しない限りは増減しません。
資産は大きければいいというものではない
「資産」はざっくりいえば、”お金に替わるもの”。
”投資したもの”とも言えます。
たとえば、売掛金や棚卸資産、貸付金は、将来お金に替わるもの、土地であれば、投資したものが「資産」です。
ということは、数字も「増えた方がいい」「大きいほうがいい」と思うかもしれませんが、そうとも言えません。
ただ、資産の場合だと必ずしもそうではありません。
在庫が滞留していても、未回収の売掛金があっても、減価償却が漏れてたとしても増えるわけです。
売掛金を早期に回収したり、在庫を回転させつつ、仕入をコントロールする、減価償却を漏らさないようにし、”お金に替わるもの”かどうか内容を見ておくことが必要です。
貸借対照表（BS）はイメージ図で見るといい
貸借対照表（BS）をざっくり見るために、
・「資産」「負債」「純資産」の3つの区分がある
・「純資産」は増えた方がいい
・「資産」は増えればいいというものではない
ということをお伝えしました。
ただ、そうはいっても、むずかしいのが貸借対照表（BS）でもあります。
そんな貸借対照表（BS）だからこそ、図やグラフでイメージすると見やすくもなるはずです。
森全体を見てから、木を見ていくイメージで、まずは全体を見ていただければ効率的かと。
そして月次の貸借対照表というように、見る回数を増やしてみていただければ効果的です。
■編集後記
今日は朝タスクと会計士業、事務所HPの見直しなど。
ここ数日、雨や曇り空でムシムシ。梅雨のようです。
梅雨の免疫もないのでカラダにこたえます（本州の方には怒られるかもしれませんけど）。
■息子（9歳）
入院31日目（うち外泊8日間）。
昨日、退院の目途がたったと看護師さんから連絡があり、退院後のやりとりを。
ギブスをつけながらの退院になりそうなので、ギブスでも履けるショートパンツについて相談しました。
メルカリで買ってとも考えましたが、「退院後も通院リハビリしばらくあるので貸出しできますよ」とのこと。
ありがたいです。
■昨日の1日1新
・よだれもんサワー（串鳥）
