公認会計士試験を終えて、公認会計士登録をしても学べないことはあります。
独立後の世界もその一つです。
公認会計士試験にないもの
公認会計士になるには、短答式試験と論文式試験に合格し、2年の実務経験をクリアし、修了考査にパスしなければなりません。
わたしの場合、論文式試験合格まで大原で4年、TACで2年(通算6年)かかりました。
働きながらだったはじめの2年を除いたとしても4年の勉強が必要でした。
簿記の「ぼ」の字から学びはじめたこともあり、その間それなり負荷はありましたが、財務会計、管理会計、会社法、監査論、経営学、税法(法人、所得、消費)を学び、その土台は今も活きてはいるわけです。
ただ実際はというと、学べないことはいろいろあります。
たとえば、有価証券報告書のような公表資料のチェックは、監査の実務ではあたり前にあることですが、監査論という受験科目では学びません。税務も同じようなものです。やはり実務をこなしながらノウハウを学んでいくケースがほとんどかと。
こんな感じで、実際にやってみないとわからないことは世の中にはたくさんあります。
独立もその一つです。
独立後に勉強してきたこと
独立してから真っ先に感じたのは、未経験の多さです。
「なんで経験してこなかったんだ・・・」という感じで。
なので、つまづくことも多く、失敗もそれなりに経験しています。
HPづくりも開業に間に合わなかったり、メニューや値付けでも「こんなはずじゃ・・」といった具合にいろいろです。
そんな未経験だったことも、独立後には壁にぶち当たりつつ、じぶんの体験として経験してきています。
・どんな仕事をするか
・どう値付けするか
・どうやって知ってもらうか
・どうやって営業するか
・入出金や請求管理をどうやるか(フリーランスの立場は未経験)
・どんなお客様と仕事をするか
・嫌な営業にどう対処するか
など(ここに書けないようなコトも)。
壁にぶつかるたびに頭はフル回転、考えて考えて行動してきています(そのつもりです)。
今でこそ、ようやく軸になってきたなと感じることもあれば、値付けのようにまだまだ試行錯誤が必要なものもあります。
何が正解かはわからない
公認会計士試験に共通している点があるとすれば、結局は「何が正解かはわからない」ということです。
「出たとこ勝負」とも言えるかと。
「これでもかっ!」というくらい勉強したとしても、出る問題はわかりませんし、公表される正解もはっきりした正解でもないわけですし。
独立も、実際に独立してみないとぶち当たれない壁もあるわけですし、壁にぶちあたれば「望む生き方」「どんな仕事を」を考えることにもなります。
独立後の生き方、方向性は多数派、少数派はありますが、千差万別です。
どんな独立が自分に合っているかは、自分にしかわからないことです。
いろいろ試しながら見つけていくほかありません。
わたしの場合は、規模拡大は目指さない代わりに、食べていく+αの利益とお金を増やす方向なので、人は雇っていませんし、事務所も自宅兼事務所にして経費を抑えるようにしています。
そのいっぽうで、ITやネット上のサービスで学びや体験につながることにはお金を使うようにしていますし、ネット上に自分を出すことで、知ってもらえるようにしているつもりです。
もちろん、これが自分にとっての正解かどうかはわかりません。
合うか合わないかは試行錯誤して見えてくるはずという考えで、自分がやってみたい方向性で試行錯誤を続けているというところです。
それでもし違ったとしても、やってみたいと感じてのことなら、まだ納得はできるかと(こういった切り返しに自由がきくのも、ひとりのメリットですし)。
というわけで、
・試験も独立も、実際のところはやってみないとわからない
・やったとして何が正解かはわからない
・「正解なんてない」という前提で動けばいい
そんなふうに、たまに立ち止まって考えてみるのもいいのかもしれません。
■編集後記
昨日は朝のタスク、法人のお客様と打ち合せ。午後はカフェで読書、ブログなどを。
ヨドバシでカメラの研究も。
■息子(9歳)
入院40日目(うち外泊11日間)。
外泊ができる金曜日は、妻と「どんな顔で、どんな話してくるかな」と話しています。
だいたい妻の予想は的中しますが。
ちなみに先週の金曜は「仮面ライダードライブのベルトって届いた??」が正解でした。
■昨日の1日1新
・曼田林(中華料理)でランチ
・深煎り珈琲basicのアイスコーヒー
・とある注文