経費になるかどうかで迷ったときの判断軸

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経費になるかどうか、ブレずに判断していきたいものです。

経理も仕事、日々の仕事で判断の軸を育てていきましょう。

目次

なんでも経費にするリスク

独立後、経費にするときにはレシートなどの証拠書類をもらいます。
経費が増えれば税金を減らせるので、レシートをもらってうれしくなることもあるでしょう。

ただ、レシートがあるからといって、なんでもかんでも経費にするかどうか。


レシートからわかるのは、日付、買ったもの、数、金額といったこと。
それ以外のことはわかりません。

家族に買ったものなのか、仕事で買ったものなのか。

後者であれば経費にできるわけです。

ただ、前者(家族に買ったもの)だとしても、それをレシートから読み解くことはできないでしょう。

レシートに載っている情報がすべてではないからです。
名前も載っていなければ、何のために利用したのかもわからないわけですから。

家族と使ったものを取引先と利用したことにして経費で処理する。
なんてこともやろうと思えばできるわけです。

その経費を含めて確定申告したとしても、税務署はわかりようもありません。
確定申告に経費の内容までは載りませんから。

わかるとすれば税務調査が入ったとき。

過去3年分を調べて経費じゃないものが見つかって修正すれば、待っているのは罰金(約20%)です。
悪質だと重いペナルティも待っています。

税務調査でバレない可能性もありますし、経費でないものを経費にするのはカンタンです。

ただ、やめておくべきでしょう。

経費になるものは経費、そうでないなら経費にしない。
一度でもあいまいにしてしまえば、ダークサイドから易々とは戻ってこれません。

平穏に経理をやるためにも、「見つかったらヤバイかも…」となるような経費はなくしましょう。

その経費になる・ならないに迷うときは、ブレない軸をもっておくことはポイントです。

経費になるかどうか迷ったときの判断軸

経費にできるかを判断するときは、

・仕事に関係するか
・年内に使ったものか
・証拠があるか

大きくはこの3つがポイントです。


まず「仕事に関係するか」。

家族に買ったものは経費にはできないというのは前述したとおりです。

ここで注意したいのは、

・「他人から経費にできるって聞いた」
・「ネットにできるって書いてあった」

というじぶん以外から発信された情報。

その発信元の他人とは、もしかすると状況が違うかもしれません。
仕事が違えば「仕事に関係するか」の判断も変わってきます。

あくまで「じぶんの仕事」との関係性で判断しましょう。


次に「年内に使ったものか」。

仕事に関係するものであれば経費にできるわけですが、その全額をその年の経費にできるかどうかはまた別の話です。

たとえば、フリーランス(青色申告)の場合、4月に1年分のサービス料(120)を年払いしたというケース。

フリーランスの事業年度は1月1日~12月31日の1年間なので、経費にできるのはこの年度内の分90だけです(90=120/12×9)。残り3か月分は翌年に経費にできます。


そして「証拠があるか」。

レシートや領収書、請求書などです。
もちろん、証拠があれば経費にできるというわけではありません。

レシートがあっても、家族に買ったものであれば経費になりませんし、仕事のために使ったものであっても、「どんな仕事で?」、「どんな目的で?」という証明は税務調査のときに説明を求められることも多いです。


こういった3つを中心に判断していただければ。

判断軸を磨ける経理

経費でないものを経費にするのはカンタンです。

経費にならないものを経費にする、で経費を膨らます。結果、税金は減らせるかもしれません。
さらには経費を増やして赤字にすれば、税金を払わずに済むかもしれません。

ただ、そのペナルティは考えておきたいもの。
それで平穏に過ごせなくなることはあるわけです。

・バレたらどうしよう…
・罰金払うことになったら…

そればかりか、

・本当の利益はどれくらい出てるんだろう…
・銀行から貸してもらえないかも…
・これから先やっていけるのか…

と夜も眠れないほどの不安を抱える可能性もあります。


経費にできないものを経費にする。

例外を1度でも認めれば、やがてそれが原則になっている、なんてこともよくある話です。

本当の経費がわからなければ、本当の利益もわからなくなります。
こうなると、経理をやる意味もなくなってしまいます。

経費にできるか、できないか。
本当のところを知っているのは、じぶんだけです。

だからこそ、日々の経理で判断軸を磨いていきましょう。

■編集後記
昨日は朝タスクなどの習慣、会計士業打ち合せ、とある基礎研究を。
夕方は息子の宿題を一緒に。算数の問題を作って息子に挑戦してもらいました。夜はNETFLIXの新着「ドラゴン桜2」を。背景、家庭は人それぞれですね(ドラマであっても…)。

■息子(9歳)
担任の先生が行事で不在でした。代わりに1年生のときの担任の先生のクラスに合流でした。
今の小学校への就学を決心させてくれた我が家にとっての恩人。ということもあって、息子も受業が楽しかったようです。

■昨日の1日1新
・とあること

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