独立後には安定を目指すものなのかもしれません。
わたしの場合、あきらめている安定があるいっぽうで目指している安定があります。
安定とは?
会社に就職するというとき、まず考えていたのは「安定」でした。
建設業の将来性や建築士の資格でもとれば、仕事の幅も広がって安定しやすいだろうという気持ちもありましたが、大きな会社に就職すれば、福利厚生なども安定している可能性は高いです。給料も同様に。
ただ、それほど年月が経たないうちに、退職を2度、3度と経験。
そこから、公認会計士の道へ進み、監査法人の勤務を経て独立したわけです。
現在もその建設業の会社はあるので、安定していたということでしょう(監査法人はいわずもがなですが)。
ただ、当時のわたしはその安定を放棄したわけです。
収入面の安定があったとはいえ、人生を考えたときには不安を覚えましたし、それまでは安定要素であったことが不安定要素に変わったわけです。
で、独立後の現在、安定しているかといえば、やはり安定はしていません。
じぶんなりの安定
独立後の安定とはそもそも何なのか。
安定を勤務時代と同じように収入面などで考えると、今も安定はしていません。わたしは。
売上は月によって波がありますし、安定とは程遠いです。
でも、独立を続けることはできています。
違った安定が独立後にできたからです。
それはじぶんの気持ちです。
勤務時代にココロがやられてしまいそうになったことがあります。
毎日のように終電、終電を逃してしまえばタクシー(自腹)で帰るという日々が続きました。
そんな中、子どもの病に気づくこともできなかったわけです。
有給休暇をとるにも限界はありますし、残業しないことに対して周りに申し訳ない気持ちにもなりました。
メリットであるはずの安定が、じぶんにとってのデメリットと感じるようにもなったわけです。
そんな中、会社を休む人、退職する人がコンスタントに出始めて、このままでは…と思った矢先で退職を申し出ることにしました。
このときの思いが今の生き方につながっています。
・残業はしない
・気の合う人とつながれればいい
・ココロの安定が大事
もし安定を売上を伸ばすことに求めれば、仕事量は多くなり、残業は避けられない可能性はあります。
特定の重たい仕事ばかりに片寄ると、他のことができなくなります。
収入は増えるでしょうが、収入を求めすぎると、他のことに使える時間は減りますし、子どもとの時間、じぶんの時間の確保も難しくなるでしょう。
人生を考えた場合、それはそれで不安ですし、安定しているとも言えません。少なくともわたしの場合は。
現状は売上は安定しないものの、不安は減ってはいます。
ゼロにはなりませんが。
逆にココロは安定しやすくなっています。
ココロの安定は目指せるもの
売上の安定はいいようで、デメリットもあります。
毎月の収入が安定すればそれに安心してしまう可能性はあるでしょう。
安心するヒマもないほどに仕事に追われてしまう可能性も。
そうなると、先のことに手をうたなくなる、後者だと手をうてなくなります。
結果、
・新しい仕事のタネまきをしない
・手に余る仕事を外注する
・人を雇う
という可能性はあるわけです。
果たして、それでいいのかどうかです。
売上の安定で今はよくても、中長期的には何かしらのタネはまいておく必要はあるでしょうし。
そもそも独立した時点で、安定は手放しました。
とはいえ、安定のすべてを捨てたわけではありません。
ココロの安定は目指すことができます
・仕事を選ぶ
・人とのつながりを選ぶ
・時間をずらす
・じぶんでルールを選んで決める
・環境を選ぶ
ココロの安定を目指すために、受け入れなくてもいいストレスを減らすようにしています。
じぶんじゃなくてもいい仕事、モヤっとしたりイラっとする場所や環境を選ぶ必要はありません。
お客さまにとって問題がなければ、じぶんのルールとして成り立ちます。
そのうえで、じぶんの数字をチェックしていくことは欠かせません。
数字を見ていなければ、不安感から「もっと稼がなきゃ」と、必要以上の売上を求めてしまいます。
数字を見ておけば、どれくらいの売上や利益があればいいのかはわかります。
もちろん、必要最低限がいくらなのか、レベルはそれぞれです。
だからこそ、じぶんの数字を見て、最低限を知っておくというのは欠かせません。
売上を上へ上へと目指して安定を目指す道もあるのでしょうけど、ココロの安定は平穏に過ごせるレベルにたどり着ければいいわけですから、やりようはあります。
じぶんなりの安定を目指せるというのも独立のメリットかと。
じぶんなりの安定って何?と考えてみるのもおすすめです。
■編集後記
昨日は朝のタスクなどの習慣と会計士業、お昼前に息子の病院に。終わったのが夕方だったのでそのまま家族3人で夕食にトリトンへ。夕食にはちと早い時間だったので、並ばずに入れました。味とサービスも申し分なく満足できました。
■息子(9歳)
昨日は通院の日だったので学校はお休みに。病院の先生が4月から東京に異動になるということで、その前に診てもらいたかったので予約をし直していました。
5年間変わらず息子や家族のことを最優先で考えてくれる女医さんで、妻も息子(わたしも)信頼しきっていただけに寂しいですが、こればっかりは仕方ありません。息子も最後に「ありがとうございました」とお礼を言っていました。
■1日1新
・八角握り(トリトン)
・コーヒーゼリー(トリトン)