ピボットテーブルを使うと、年度ごとに月別で集計することもできます。
その方法をまとめてみました。
ピボットテーブルで集計
Excelで集計するならピボットテーブルを使うと便利です。
その集計。
今回は、
・過去3年分の月別売上データ(内訳はA売上、B売上の2つ)
を使って、
・年度別、月別(年度と月のマトリックス)に集計
ということをやっていきます。
使う元データ(過去3年分の月別売上データ)は、こういったもの。
ピボットテーブルを使うなら、あらかじめテーブルにしておくと便利です。
ただ、このまま年度別・月別にピボットテーブルすると、このように1月はじまりの並び順になってしまいます。
フリーランスのように年度が1月~12月であればこの並び順でもいいのですが、会社の場合だと、独自に決めている年度があります。たとえば、3月決算の会社だと、4月から3月までの1列に並べたいわけです。
この場合、次のように並び順を整えることができます。
元のデータに「年度」を加える
たとえば3月31日が決算日の場合、4月1日から3月31日までがひとつの年度です(事業年度、会計期間などと言われるものです)。
いっぽうで、ピボットテーブル上では、
(元のデータ)
2023/1/31 A売上 7,785,503
2023/2/28 A売上 10,330,421
2023/3/31 A売上 9,638,085
↓
(ピボットテーブル)
2023年1月 A売上 7,785,503
2023年2月 A売上 10,330,421
2023年3月 A売上 9,638,085
のように、2023年度のものとして集計されてしまっています(B売上も同様に)。
そこで、このズレがどうして起こるのか。原因を考えてみます。
2023/1/31、2023/2/28、2023/3/31は、2022年度の3か月分です。
つまり、3か月分、西暦と年度表示でズレるという法則があるのがわかります。
・2023/1/31 → 2022年度の1月 → 2022/10/31
・2023/2/28 → 2022年度の2月 → 2022/11/30
・2023/3/31 → 2022年度の3月 → 2022/12/31
元のデータで、この3か月前の西暦を紐づけできれば、ピボットテーブル上でも正しく表示させることができます。
そこで、元のデータのA列「年度」を挿入し、このような関数を加えます。
=YEAR(EOMONTH(B2,-3))
すると、3月までと4月で年度が切り替わっているのがわかります。
・2023/3/31まで → 年度「2022」
・2023/4/30から → 年度「2023」
このデータで再度ピボットテーブルを。
すると、2022/1/31から2022/3/31の売上がピボットテーブル上でも2022年度の1月~3月に表示されるようになりました。
ただ、月の並び順が1月スタートの表示のままです。
これを年度のはじまりの4月スタートの順に並べ替えてみます。
月の並び順を整える
月の並び順が1月スタートの表示を年度はじめの4月から表示していきます。
ピボットテーブル上で、1月から3月の行を12月の下にドラッグすれば、
並び順を変えることができます。
ただ、毎回ドラッグするのも面倒ということであれば、設定を変えておくことでドラッグしなくてもよくなります。
開いているExcelの画面から[ファイル]→[オプション]→[詳細設定]を選び、[ユーザー設定リストの編集]をクリックしましょう。
「新しいリスト」の右「リスト項目」の空白に「4月,5月」と順に入力しましょう(月と月の間は「,」で区切ります)。そして「追加」をクリック。
次にピボットテーブル上の行ラベル(月)の適当なセル上で右クリック→「並び替え」→「その他の並び替えオプション」と進み、
「その他のオプション」をクリックし、
「レポートが更新・・・」のチェックをはずし、「並び替えの第1キー」に先ほど追加した並び順(4月,5月~)を選んで、
「昇順」にチェックすると、
4月スタートの並び順で表示することができます。
以上まとめると、
・ドラッグで並び替える
・「昇順」で並び替える([ユーザー設定リストの編集]を設定しておく)
といった方法で月の並び順を変えることはできます。
今回のサンプルデータも置いておきます。
SOU_サンプル
ということで参考にしていただければうれしいです。
■編集後記
昨日は朝のタスクと習慣のあとは、息子のリハビリを理学療法士の先生と一緒にやりました。その後は会計士業を中心にという1日でした。
■息子(10歳)
訪問リハビリでは、仮面ライダーの武器を使って楽しんで体を動かしていました。咳が出ていたので、その後の学校はお休みに。ここ最近、気温差が激しかったので、かぜをひいたのかもしれませんが、いつもと変わらず食欲は旺盛。しばらく様子見しようかと。
■昨日の1日1新
・タニタ食堂のコーヒーゼリー