「自分の経理の数字が間違っているかも…」と感じるなら。あえて月次決算を取り入れてみるメリット

  • URLをコピーしました!

※ひとりで経理 – by iPhone15

小さな会社やフリーランスで経理を自分でやるという場合、数字が間違っていないかを気にしすぎないことも大事です。

目次

ルールは毎年変わるけど

経理に影響するルールというのは、毎年変わったりもするものです。

会計はそうでもありませんが、税金のルールは毎年変わります。

ただ、日々経理をやっておくメリットは変わらずあるものです

・経理周りをどうやって効率化するか
・やらなくていい処理をやっていないか
・会計の数字を活かしてこの先を考える

といったことは、数字に触れる頻度があるからこそ得られるメリットでもあります。
だからこそ、毎日経理をし、毎月の数字をチェックする(月次決算)をおすすめしています。

とはいえ、経理だけやっていても仕事の依頼にはつながりません。
営業は営業で大事です。

ただ、経理がおろそかになっていると、実態がよくわからなくもなります。

営業は営業、経理は経理。
営業が攻めであり守りは経理です。

どちらかが欠けてもいけませんし、攻めと守りの両輪を意識しておくことは欠かせません。

というと、
「毎月やっても間違いはなくならないし、毎月やる意味もないのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
事実、そういう声を耳にします。

ただ、必要以上に月次決算の敷居を高く感じているケースもあります。

数字の精度を気にすることは確かに大事なことですが、月次を前提にするなら、気にしすぎないことも大事です。
まずは、次のことをやっているかチェックしてみましょう。

「残高を合わせる」とは、貸借対照表(BS)を合わせるということ

貸借対照表の残高を合わせることで、数字の精度は上がります。
この残高を合わせることからはじめてみましょう。

貸借対照表とは、「資産」、「負債」、「純資産」の3つから構成されている箱のようなものです。

左側に「資産」。右側に「負債」と「純資産」というのが一応のルールです。

「資産」には、普通預金や売掛金など、「負債」は、買掛金や未払金、借入金などです。

まずは預金。
普通預金や定期預金などの預金残高は、月末日の口座残高と合っているかチェックをし、次のステップとして他の資産の科目もチェックしていきます。

もし残高が合っていなければ正しい(あるべき)残高になるように修正します。

たとえば、月末現在での預金残高はネットバンクと合っているのに、借入金の残高が返済予定表と合っていないという場合であれば、借入金の元金と利息を分けて仕訳していない、繰上返済などしているため返済予定表の情報が古いままといった原因も考えられます。

その合っていない原因に対処すれば、その後の月末残高は合うようになるはずです。

残高を合わせるという場合、「これくらいになるだろう」という、じぶんなりの”あるべき残高”をイメージできるようにするということも大事です。

たとえば、売掛金であれば月末時点で未入金の分、未払金だと月末時点で未払いの分、というように(発生主義というものです)。

在庫があるような仕事の場合は、棚卸しをして、売上がたったときに経費(売上原価)にするとか、サブスクリクションの年払いは経過した分だけ前払費用から経費(販管費)に振替えるなどすれば、毎月の経理はたいだいできます。

数字の精度をどこまで気にするか

経理の精度はどれくらい気にしておいたほうがいいのか、気になるかもしれません。

毎月で月次決算をするという場合なら、「だいたい合っている」くらいのイメージでよいでしょう。

少なくとも、預金の残高を合わせておくことが大事です(決算ではすべて合わせる必要があります)。

もちろん正確であることに越したことはないわけですが、100%の精度を求めると、いつまでたっても数字をチェックすることができません。ここでいうチェックとは、数字を活かすという意味で。

正確な数字を求めるのであれば、上場しているような会社でない限り、年1回の期末(もしくは中間と期末の年2回)で十分です。

毎月の経理は、そこから先を判断するために必要となるもの。

判断に影響しないくらいの金額に精度を求めなくても、判断が大きく変わることもないでしょう。
もちろん、精度が高いに越したことはないわけですが、インパクトが大きい数字をがっちりおさえて利益や残高の増減を確認できれば問題はありません。

多少の間違いがあっても、決算までに修正できれば問題ありません。

注意したいのは、毎月の経理で精度を求めすぎること。

・経理が嫌いになる
・他人に丸投げしたくなる
・任せすぎて現状がわからなくなる

となってしまうことのほうが損失です。

得意にならなくても、苦手意識をもたないことのほうが大事かなと。

わからないところは聞くなりすればいいわけですし、やんわりと構えておきましょう。

くれぐれも、会計ソフトの入力が多すぎる、手間をかけすぎるというのは避けたいもの。苦手意識にもつながりますから。

他の仕事と同じように、経理をやるにも工夫して仕組み化することは必要です。

仕事をやり続けていく限り、つきあうことになるのが経理の仕事であり数字です。
一度身につければ一生使えるスキルですから、やりながら学んでみていただければ。


■編集後記
・昨日は朝のタスクのあとは自分の会社の住所変更の手続きをしに銀行へ(窓口でしか手続きできないようで…)。ただ、銀行の方の名前と共通点があって雑談も。午後は移動して会計士業の打ち合わせでした。帰りはパールモンドールでお土産を買って帰りました。

■昨日の1日1新
・とある手続き

■息子(11歳)
・昨日は遠足。地下鉄で1駅先くらいの距離にある公園でした。
付き添いはママ。お弁当をもって、車で現地で合流しました。
お弁当を食べて早退させてもらい、ちょうどパパが出かけるタイミングで帰ってきました。
おやつと外で食べるお弁当が楽しかったようです。


この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次