建築関係から会計(監査法人)の仕事、そして今はひとりでの仕事です。
いわば「異業種(畑違い)」からの転職、独立です。
その経験は役に立ってるのか ということを経験を交えて書いてみました。
異業種での経験
大学時代は理系(建築学科)でした。
会計士になる方の多くは、経済や経営、商学部といった文系の方が多い印象です(わたしの知りうる限りですが)。
こういった学部では会計学(簿記など)の講義があるようですが、
建築学科にはありません。
というわけで、
「簿記」の”借方(かりかた)”とか”貸方(かしかた)”も会計士の勉強をはじめてから知りました。
建築学科では、意匠設計や構造設計、環境設計、都市計画が主だった勉強です。
就職した建設業でも都市計画は関係ありませんでしたが、勉強したことを実務でさらに勉強する感じでした。
設計、今でこそPC(CAD)で図面を書くのが当たり前なんでしょうが、当時はまだ手書きが主流。
・製図版(ドラフター)に向き合って図面を書く、
・三角スケールで測る
などしていたわけです。
一見、
「会計の仕事と畑違い」
と思われるかもしれません。
確かにわたし自身、会計士になりたての頃はそう思ってました。
「人生で遠回りしすぎたな」と。
それでも、
今は「まんざらではなかったな」と。
その理由は次のようなものです。
異業種(畑違い)の経験でも役に立つのか
集中する
集中力は建築の経験が大きいと感じます。
図面を書く、測る(測定する)というどちらかというと”細かい”です。
途中でミスしてはじめからやり直しということも(わたしだけかもしれませんが)。
細かく、ミスが致命傷になるからこそ、集中しなければできませんでしたし、
集中力が鍛えられていたと感じます。
会計(経理含む)の仕事でもこの集中力は少なからず役立ってるなと。
独立後(とくに一人だと)は、売上に直結する仕事だけでなく、
中長期的な仕事、自分の経理などもひとりでやらなくてはなりません。
時間効率は上がれば上がるほど損することもないわけで。
その効率を上げる前提条件として、集中力はあるに越したことはなく、
その意味で、異業種(畑違い)の経験は役に立ってるなと感じています。
イメージする
設計はイメージを表現するという部分もあります、
イメージを図面に書く設計(意匠設計)はその類かと。
イメージを形にするというと、デザイン関係を連想するかもしれませんが、
会計(経理)にも共通する部分はあるなと感じます。
例えば、経理の仕組みをイメージし(Excelなどで)形にするというもの。
セミナーなどもやれば、パワポで伝えたいことを形にするというのも、当てはまるのかもしれません。
少々強引かもしれませんが、
イメージ→形にする→伝える という構図でいえば
異業種(畑違い)の経験も役に立たないことはないかな と感じています。
ITリテラシー
これは逆境パワーのようなニュアンスです。
上記で書いたとおり、建築でのそれは手書きでした(CADがまだ出始めた頃)。
”IT”という言葉自体、当時はなかったかもしれません(うる覚えですが・・・)。
前職がITとほぼ無縁だった(そもそもなかった)のは、独立後のITリテラシーを高めたいという意識を支えているような気がしてます。
会計(経理)はITと相性がいい というのもあるのかもしれませんけど。
独立後の仕事に対する意識は建築が役立っている
転職や独立には、その前の人生で経験したことが必ずあるはずです。
これから転職しようとしている業種、独立してはじめる仕事が仮に異業種であったとしても
その経験は何かしらの役に立つと考えてます。
むしろ役に立たない経験なんてないですし。
そのためにも経験の棚卸しは、おすすめです。
洗い出しておくことで、自身のスキルを視覚化できますし、新たな気付きもあるはずですから。
■編集後記
今日は朝タスクのあとは外出(会計士業)。
月曜朝は公共交通機関はやはり混んでます。行き交う人の表情も月曜っぽい感じです。
■息子(8歳4ヶ月)
今日から2学期。
初日からフルで受業があったようで(自分の頃は、始業式だけで帰れたような・・・)
久々にお友達に会えるということで、いつも嫌々な登校が今日はすんなり行けました
(いつもこうなら楽なんですが)
■1日1新
(週末の1日1新)
・焼肉徳寿のイチゴショート
・Evernoteの仕組みを再構築
(今日の1日1新)
・とあるお問い合わせ対応