「あきらめる」と聞くと、マイナスなイメージが先にくるかもしれません。
ただ、あきらめることがあっても、得ているものが他にあれば、何もマイナスとは限りません。
結果としてじぶんの望む道であれば、むしろプラスです。
どんな独立を望む?
独立する前も濃い体験をしてきたつもりでしたが、独立後はまた違った部分でもいろいろと体験してきました。
独立前にさかのぼると、子供に突然襲い掛かった体の異変をきっかけに、入院付き添いと仕事の両方をこなす日々。
独立後は通学付き添い、リハビリと個人事業の仕事をこなしてきてはいます。
公認会計士や税理士業は個人事業としてやっていかなくてはならず、郵便物の開封・返送、税務署などの対応、お客様のお悩みに対してじぶんなりの答えを出す、人前で話す(ZOOM)といったこともやってきました。
その意味で、仕事の範囲は広がったと言えますし、使う時間に対しても組み立てる自由度は広がりました。
「独立」といっても、いろいろなパターンがあり、どんな独立を望むか、どんな仕事をしていくかは人それぞれです。
そこに正解などは無く、じぶんが納得できているかどうか、それ次第でしょう。
少なくともわたしの場合は独立を決断したときから「どんな独立がじぶんに合っているか?」にこだわり続けています(この記事を書いている今も)。
その結果、じぶんが選んでいる生き方の結果として、あきらめていることもあります。
独立してあきらめていること
独立してからは、
・ひとりしごと(人は雇わない)
・移動手段はなんでもあり(読書すると酔ってしますバスは原則なし)
・連絡手段はメールかチャットツール(出られない可能性のある電話は緊急時のみの例外)
というスタイルを選んできました。
もちろんそのデメリットもありますが、デメリットのない選択というものをわたしは知りませんから。
なので、そこはあきらめています。
安定しない
「独立するなら早く固定収入をつくって安定すべき」は、よく見聞きする言葉です。
わたし自身は、公認会計士業での法人のお客様が主に当てはまりますが、その数は世にある会計事務所と比べると少ないのではないかと。
ひとりで何十件もの(案件によっては数件でも)お客様とお付き合いすることになれば、ひとりひとりのお客様に自分事として向き合うことができなくなってしまうでしょう。
地方公会計(地方公共団体)はありますが、年間を通してずっと続く仕事ではなく単発の仕事です。
そもそも「何をもって安定といえるのか?」という話もありますが、少なくともわたしとしては安定しているとは思っていません。
人手が足らない
ひとりであることを選んでいるので、やれることにも限りはあります。
「どんどん売って」「どんな仕事もやって」というような数をこなす道もあるわけですが、失うものが大きいので、その道は選べません。
わたしにとっての失うもの、
それは「時間」です。
子供のサポートや家族との時間、じぶんの時間、人と会う時間、新しいことを体験する時間。
こういった時間がないとなると、仕事に追われる生き方となり、望む独立からどんどん遠ざかってしまいます。
もちろん、食べていくことは大前提ですが、モチベーションも、充実感もなくなってしまうでしょう。
そんなわけもあり、数をこなす道はあきらめています。
時間がかかる
時間がかかるといえば、まずは仕事の移動時間。
お客様のところへは、車か公共交通機関(地下鉄など)を使うことがほとんどです。
土地柄もあって、冬だと1.5倍~2倍くらいの時間はかかります(天候具合によっては行けないこともごく稀に・・・)。
公共交通機関といっても路線バスは避けるようにしています(酔って読書ができないので・・・)。
ほかにも、首都圏のように、いつでもサッと乗れるようなダイヤでもありません。通勤時間を外せば、混雑は避けられますが、タイミングによっては待ち時間もそれなりにあります(といっても6分~10分くらいですが)。
あとはブログを書く時間。
多少なりともセンスがあれば、文章の構成、書き方も難なくサッと書けるのかもしれませんが、わたしの場合だと2時間~3時間はかかってしまっています。
それでも、ブログを書くこと自体に自分なりのメリットを感じてはいるので、それくらいの時間はかかるものとしてあきらめています。
とはいえ、早く書けるようにはなりたいので、日々鍛えているつもりです。
最後に子供の付き添いや日常生活のサポート。
外出中は妻に頼り切りなわけですが、自宅で仕事するときは、父親・母親に関係なくやっています。
じぶんの子供ですし、介護の慣れもあるとはいえ、それなりの時間は使います。
ただこれは、「あきらめる」というよりも、「かけるべき」時間と考えています。
不安を軽くし穏やかでいられるために
ひとりしごとをしていると、「時間の使い方」を考えない日はありません。
それだけ「時間は大事」ということを痛感します。
そして、あきらめないためにも、ただただ工夫を重ねていくしかないかと。
内省の時間をつくっているのも、不安を減らす意味もあってブログを書いていますし、自分に発破をかける意味でも記事のネタにしたりもしています。
地下鉄で移動するなら、待ち時間がないようにどう動くか?
悪天候なら、移動手段をどうするか?
手数が必要なときは、ネットにサービスはないか?、Excelでもっと効率的にできないか?など。
人がいれば、その環境に合わせてそれほど深く考えなかったかもしれませんが、そうでなければ、自分でなんとかするしかありませんから、いろいろ考えるようになりました。
これからも安定することはないでしょうし、不安はなくならないでしょう。
だからこそ、余計に深く考えることになりますし、「やるしかないっ!」とお尻に火もつきます。
どんな独立を望むのかは人それぞれですが、じぶんが納得のいくものにしていきたいものです。
■編集後記
土日は外泊で一時帰宅した息子と遊んだり、散歩に行ったりとのんびり過ごしました。
今日は朝タスクのあと、息子を病院へ送迎、会社設立の準備など。
夕方からは病院に戻って付き添い、夕食を家族で食べました。
■息子(9歳)
土日は、Youtubeで動画を見たり、SWICHでゲームをしてのんびり過ごしました。
病院では動画が見れず、ゲームできる時間も決まっていて、そのガス抜きといったところ。
1週間ぶりに星のカーヴィーWii デラックスを一緒にプレイして先に進めました。
■昨日(週末)の1日1新
・豆腐多めのみそ汁づくり
・とある申込