会社員をやめて公認会計士を目指すというリスク。独立の末に得られた収穫

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生きていく環境を変えるとなると、それなりにリスクはあるものです。

公認会計士になって人生を変えようとした例の1つをとりあげてみました。

目次

人生の武器を手にするために

はじめから公認会計士を目指していたわけではありません。

会計士を目指そうとしたのは25歳のとき。
それまでは建設業界の会社と個人事務所を渡り歩いて経理どころか簿記の「ぼ」の字とも縁がありませんでした。

会計士を職業として知ったのは、そんな会社員生活にモヤモヤしていた頃です。

書店に並ぶ資格予備校のパンフレットが目に入ったのがきっかけでしたが、その後じぶんが会計士を目指そうとは想像もしていませんでした。完全なる客観視。
人生どう転ぶか、ほんとわかりません。

それでも会計士を目指そうとなったのは、

・将来への不安
・今の状態で結婚し家族をもてるのか(当時は独身)
・人生に武器は必要
・数字への耐性はあるつもり(単位の次元は違うけど)
・当時の毎日の深夜残業、休みも週1日。うつ一歩手前からの逃げ
・じぶんにはハナからムリと決めつけ、高校も大学もやる前からあきらめていた人生を変えたい

といったところが理由です。

転職して違う環境の会社人生を送るという道もあったとは思いますが、当時25歳。
なにをするにも年齢的に同じ轍を踏みたくないと考えて、会社を辞め、アルバイトをしながら受験する道を選びました。

当時の合格率(10%未満)から考えて、今振り返ってみても、けっこうなリスクをとっていたなと。

会計士試験を社会人を経てからというのは当時はまだ少数派。さらにアルバイトも含めて仕事をしながら受験するというのも少数派だったでしょうね。わたしがいた所だと現役大学生の受験生の方がほとんどでしたし。

組織で仕事をするのと同様に、公認会計士資格を目指すのも険しい道のり。
長くもり、リスクも多分にあるものです。

道のりは長く、誘惑とリスクはある

公認会計士を目指すことになるわけですが、そこにたどり着くまではカンタンではありません。

・受験するにもお金がかかる(学費と生活費)
・合格するというモチベーションを持ちつづける
・結果が出なくて凹んでも、カンタンに退くわけにはいかない
・合格できない年も年齢は+1
・勉強する時間の確保
・結果がでないことの周囲の目
・アルバイト中の周りからのお誘い
・周囲からの誘惑(主にゲーム)
・合格後も2年の実務経験が必要で修了考査(3次試験)もある

わたしは、前半の3年間はアルバイトと勉強の掛けもち、後半3年間は受験に専念しました。
簿記の「ぼ」の字もしらない状態からスタートしたため、2年目の終わりに1回目の試験を受けています。

はじめから受験に専念しては?と思われるかもしれませんが、手元のわずかな退職金に手をつけるのは本当の最後にとっておきたかったのです。やれば合格できるという試験ではないというのはわかってはいましたし。

わずかな貯金を切りくずしながら不足分を穴埋めし、お金のリスクはできるだけ抑えておく戦略をとりました。

わたしの場合は30歳までと決めていましたし、お金が減っていく中、常に人生の崖っぷちを感じていました。
結果、30歳のリミットをむかえた年に短答式試験、論文式試験の1科目で結果が出たので、もう1年と決めて翌年結果を出すことができました。

こうしてリスクをとった以上は、収穫も得たいものです。
2002年に会計士試験の受験を決意し、それから約20年後の現在は独立しひとりでやってきています。
その収穫について考えてみました。

公認会計士になった末の収穫

ハイリスク・ハイリターンなどとも言われていますが、独立した末に得たものはなにか。
あまり考えたことがなかっただけに、振り返ってみようかと。

正直、収入はなんともいえません。

独立する前にいた監査法人の頃は、収入はけっこう良かったですし、独立した現在は食べていく+αの部分のお金は自由に使えている感はありますので。

ただ、そうしたお金以上に収穫だったなと感じることの方が大きいです。

・お役に立てている感
・勤務していたらやっていなかったであろう勉強(営業、値付け、ITなど)
・何をするにも選択肢をもちやすい
・時間を自由に使える
・家族との時間を確保できる
・息子(9)の予定に時間を使える
・仕事する環境(場所・道具)を選べる
・サザエさん症候群の解消
・小さな体験をきっかけに枝葉が伸びる感覚
・じぶんに自信がもてるようになる
・望まない人間関係をもたない
・気の合う人とつながる
・日々新しいことを体験する喜び
・脱繁忙期
・脱残業
・発信して声をあげつづけることで自分の考えを出せるように

といったことは、公認会計士を目指したときは想像もできなかった収穫です。

会社員をつづけていたらどうなっていたか?は、正直わかりません。
独立した今となっては、それを想像するにもバイアスはかかるでしょうし、意味のないことです。

少なくとも、独立したことを現在も後悔はしていません。
何を変えるにしてもリスクのない選択などありません。

人生を変えるとなれば、そのリスクもそれなりです。

ただ、じぶんがどうしたいのか。気持ちにブレがないのであれば、他人が何と言おうと関係ありません。
リスクをとるのはじぶん。そのまま前に進めばいいかと。

今ある状況から判断されても、それは今だけのこと。
先のことは誰にもわかりません。

■編集後記
昨日は休日のためオフ。朝のタスクと習慣のあと、遊びにきてくれていた息子(9)のお友達(12)と一緒にSWITCHのゲームやお話をしました。夕方は撮影スタジオに。息子のハーフ成人式の打ち合せや衣装選びなどを。
衣装のサイズがLLまでしかなく、試着もできないシステムだったので当日どうなることかちょっと心配です。

■息子(9歳)
昨日はお友達(12)が遊びに来てくれました。息子の足のことを気遣ってくれる一番のお友達。小学校の入学当初から仲良しのようです。そのお友達も来週には卒業式。その前に遊びに来てくれたようでした(いつもおやつを持参してくれます)。SWITCHでスマブラやカーヴィーで遊んだり、近況の話をしてくれたり。お友達が帰ったあと、息子も「ちょっと寂しい…」と。中学校に行ってからも遊びに来てくれると言っていたので、「そんなに寂しいことではないよ」伝えました。卒業シーズンは寂しくもあり、喜ばしいことでもあります。見送る側は複雑な気持ちにもなりますけどね。

■1日1新
・ハーフ成人式撮影の予約
・撮影用の衣装(和装)選び
・ふわ濃チーズケーキ(ローソン)

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