※タリーズアプリ(モバイルオーダー)と対峙 – by Canon RP(RF35mm f 2.0 1/80 ISO 100)
経費にするなら、理由と証拠が必要です。
理由はまだしも、ネットを使う取引の場合には、証拠がすんなりもらえるとも限りません。
タリーズのモバイルオーダーを例に、その場合の解決策をまとめてみました。
経費と言えるために必要な証拠とは
経費と言えるためには、理由と証拠が必要です。
理由は仕事に使うため、証拠はレシートや領収書があれば通常は証拠となります。
この証拠の条件としては、
・日付
・名前
・内容
・金額
などの記載があることが必要です。
なので、領収書だからといって証拠になるというものではなく、証拠の条件がそろっていればレシートでもいいわけです。
いっぽうで、これらをもらうことができない、いわゆるネットを使った取引(電子取引)でデータで受け取ったものは、データを保存しておく必要があります。
タリーズのモバイルオーダーで注文したドリンク代も経費にするのであれば、データを保存しておくことになります。
タリーズのモバイルオーダーの流れ(レシートなし・メールなし)
タリーズコーヒーはわたしの住む札幌では店舗数も多く、よく利用しているカフェです。
そのタリーズ。モバイルオーダーに対応しはじめている店舗も一部あります(札幌市では今のところ4店舗のみ…)。
そのモバイルオーダー。注文から決済までをスマホのアプリ1つで完了できます。
このような画面で店舗を選び、

店内かお持ち帰りするのかを選び、

こういったメニュー画面から、

注文する商品をカートに入れ、

利用規約に同意して、

”支払う”をタップすると、

このように注文から決済までを済ませることができます。

出来たらスマホのプッシュ通知で知らせてくれます。
お店に到着する3分ほど前に注文しておけば、並ぶ必要もありません(このときは店内も空いていて、店頭で注文しても良かったのかもしれませんが、それはそれとして)。
お店に着いたら、モバイルオーダー用のカウンターで商品を受け取るだけです。
スマホの画面で注文番号は見せましたけど、それすらも店内の状況によってはいらないかもしれません。
で、このときに、レシートをもらえるかといえば、もらうことはありません。
あくまでも商品を受け取るやりとりがあるだけです。
タリーズの公式HPを見てみましたが、レシートがもらえるかどうかについては触れられておらず…(このあたりは、”店員さんに伝えてください”と書いてあるスタバのMobile Order & Payを見習ってほしいところですけど…)
とはいえ、HPにレシートのことが書かれていないということは、「レシートもらえるんですか?」の問い合わせに店員さんが対応している状況というのも十分考えられます。
注文から受け取りまでの流れを考えると、その対応をするのは、レジにいる店員さんではなく、カウンター越しで一生懸命でドリンクをつくっている店員さんでしょう。
仮にこの店員さんに「レシートってもらえますか?」と聞けば、手洗いをして、手を拭いて、レジに行く(または他の店員さんに声をかける)などして、対応はしてくれるでしょう。
ただ、それでは時間がかかりますし、モバイルオーダーの威力も激減してしまいます。
そもそも、ドリンク作りの真っ只中の店員さんに「レシートってもらえますか?」と聞けるかどうか…(気にならなければいいのかもしれませんけど)。
仮にレシートがもらえるとしても、トータルで考えてみてもやはりレシートはいらないかなぁと。
とはいえ、経費にするなら、前述のとおり証拠になるものはほしいわけです。
ここで、タリーズのモバイルオーダーの場合はもう1つ関門があります。
それは決済後のメールが届かない(そういったメールで届けるサービスがない)こと。
引き合いに出すつもりはないのですが、どうしてもスタバと比べてしまいます。
スタバの場合は決済後に、こういった注文メールが届きます。

・日付
・名前
・内容
・金額
など証拠に必要となる条件はそろっています。
このコーヒー代を経費にするなら、このメールを保存することで証拠にできたわけです。
ところが、タリーズのモバイルオーダーでは、こういったメールがもらえないのです。
・レシートはもらえない(モバイルオーダーを使うなら、もらいたくない)
・注文メールももらえない
となると、残るのは、アプリの注文履歴ということになります。
アプリの注文履歴を使って経理
タリーズのモバイルオーダー。
注文履歴は、画面下の[オーダー]をタップした店舗を選ぶ画面で、確認することができます。

[詳細]をタップすると、

このような注文履歴を確認することができます。

画面下へスクロールすると全体を見ることができます。

・日付
・名前
・内容
・金額
といった情報があることが確認できます。
関門であった証拠もこれでなんとかなりそうです。
この画面もスクリーンショットで撮っておくことでも証拠として使えます。
あとは経理の入力をどうするかです。
タリーズアプリ(アプリ内のタリーズカード)へのチャージを会計ソフトと連携しているクレジットカードでやっていれば、会計ソフトに連携させることはできます。
ただ、チャージ1,000円だけをもって経費とするのはおすすめできません。
冒頭のとおり、経費にできる大原則は、仕事に使ったもの+その証拠。
チャージした時点では1,000円すべて仕事に使ったというにはムリがありますし、証拠力も弱いです。
やるなら、プライベートのカード(会計ソフトと連携していない)でチャージしておき、使ったときに経費にするように処理しておきましょう。
〇チャージしたとき
処理なし(プライベートのカードでプライベートのアプリにチャージしただけ)
〇モバイルオーダーで使ったとき
(借方)会議費などの経費 / (貸方)事業主借 ※法人の場合は役員借入金など
これを前述のアプリの画面を見ながら会計ソフトに入力するのか、画面をテキスト変換してExcelに入力していくのか。
タリーズを利用するのが月に数回くらいであれば、直接入力するのでもいいのかもしれません(スタバのようなメールをもらえると非常にありがたいのですが…メールアドレスは会員登録で教えてるわけですし…)。
それでも、会計ソフトの画面に入力するのはなにかとめんどうなので、できるだけExcelでやっておきたいところです(このあたりは以前このような記事でも書いています)。

タリーズのモバイルオーダーも使える店舗は今後増えていくはずですし、今回関門として取り上げてみた点も今後改良されていくのかもしれませんが(そう期待しております)。
というところで。参考にしていただければ。
■編集後記
昨日は朝タスク、息子を学校に送ってからは会計士業を。午後は春服の買い物、カフェでブログなど。雨がひどかったのですが、洗車したばかりだったので水はけもよく運転は快適でした。
■昨日の1日1新
・とあること
・チョコリスタ-アイス(TULLY’S COFFEE)
■息子(11歳)
昨日は学校のあとは訪問リハビリ。
先日買ってきたGARTEN OF BANBANのキーホルダー、さっそくランドセルにつけて登校しようとしていたのですが、パパが余計なことを言ってしまい…「プラスチック丸出しで割れちゃうかも…」と。
「じゃあ(ランドセルに)つけるのやめとくわ」と観賞用になってしまいました(割れないだろうし、大丈夫だよと後付けで言ってみたもののダメでした…反省です…)。