※経理のあれこれ – by iPhone15
自分で経理をやっていくことをおすすめしています。
とはいえ、外注に頼らざるを得ない事情もあるかもしれません。
もし外注するとしても、これだけはやっておきたいということをあげてみました。
データ連携
「経理」と一言でいっても、広い意味での経理とそうではない経理に分けることができます。
前者は、数字で判断していくこと。経営管理(略して「経理」)とも呼ばれるもの。
後者が、その数字をつくること。
取引を集めて、記録して、いろんなカテゴリーで数字を集計していくことがここで言うところの経理で、「経理を外注する」という場合の経理とは、ほぼこっちの経理のことを意味してます。
取引を「集める」手間を考えると、銀行はネットバンク、経費も現金払いはできるだけなくしておきたいものです。
通帳でATMに並ばないと入出金がわからないとなると、「集める」に時間がかかって記録することも遅れてしまいます。
現金が必須などの事情がない限り、現金を持たないことも重要です。現金があるだけで、経理がより面倒になります。
外注することを考えても、ネットバンク、クレジットカードを使っておくことは必須といってもいいでしょう。
「集める」の難易度が格段に違ってくるからです。
それに、クラウド会計ソフト(マネーフォワードやfreee)を使っておくことも今や必須といってもいいでしょう。
「データ連携」を設定することで、集めるの次の「記録する」も変わってきますから。

経理は溜め込まないことが、リアルタイムに近い感覚で数字をつくっていけるかどうかのポイントとも言えまから、データ連携ができるネットバンク、クレジットカードをもっておくことはやっておきたいことです。
それと、プライベートの買い物などとは明確に口座を分けて使うことは外注するなら必須です。
証拠資料(レシート類)はデータで共有
経理を外注するなら「記録する」ための証拠を、外注先と共有しておかなくてはなりません。そうしないと外注先だけでは判断できず、あれこれと聞かれてめんどくさいことになるからです。
レシートや領収書などの紙をごそっと丸ごと外注先に渡すケースも今だにあるようですが、ここは外注先の好みが出てくるところでしょう。
少なくとも紙を取り扱うには、それ相応のリスク(紛失、情報漏洩など)は伴いますし、保管場所という物理的な問題も出てきます。
データであれば、物理的な場所が問題となることはありません。データ紛失などのリスクの対策は必要でしょうが、クラウド上で外注先と共有できるようにしておけばいいわけです。
データを共有するためのクラウドサーバーは、DropboxやGoogleドライブなどのサービスを使ってもよいのですが、外注先が用意していることもあるので確認しておきたいところです(ちなみに、わたしの事務所では、Dropbox上で専用フォルダをつくって共有できるようにしています)。
Amazonで買ったもののように、ネットで買い物をした場合は、領収書などをデータでとることができます。ネットで買い物をしたものなどは、領収書などのデータをとっておきましょう。
レシートなどを紙でしかもらえないといった場合は、スマホでスキャンしデータにすることもできます。
以前こういった記事も書いています(無料で使えて、PDFで保存できるので便利です)。

年度途中でも数字はチェックできるようにしておく
経理の集めるフェーズ、記録するフェーズで外注をしたとしても、その結果は自分の目でチェックし判断していきたいです。
外注した結果とは、集めて記録し、集計した数字。BS(貸借対照表)やPL(損益計算書)、資金繰り予測といった数字です。
広い意味での経理は、自分でやっておきたいわけです。
そうしておかないと必要なタイミングで必要な判断ができず、チャンスを失ってしまうかもしれません。
できれば月次で。
毎月1度はBSやPL、資金繰りの状況をチェックできるようにしておくのが望ましいです。
売上や経費がわかるPLのほうが馴染みもあって数字としては見やすいものですが、資金繰りもセットでチェックしておくことを考えると、PLよりもBSを見ておきたいところです。

資金繰り表はクラウド会計ソフトでも、それっぽいレポートが出る機能もあったりしますが、できればExcelでつくっておきましょう。なんだかんだ言っても自由度ではExcelに軍配があがりますから。

広義の経理も、狭義の経理も、どちらも決してカンタンなものでもありません。
経理を丸ごと外注しなくても、一部分だけ、資金繰りだけという外注を受けているところもあります。
外注というと、なぜか0か100かで語られることが多いように感じますが、そう極端に考えなくてもよいのではないかと。0か50、0か25のように。それを受けるかどうかは別の話としてはありますが。
経理を外注するとしても、
・データ連携(クラウド会計)
・データ共有(レシートなど)
・経理スキル(BS、PL、資金繰りをチェック)
といったことは、一生もののスキルにもなりえますし、やっておきたいものです。
■編集後記
昨日は朝のタスクのあとは税理士業、午後は歯科など。
■昨日の1日1新
・はじめての歯科診療所
■息子(11歳)
夏休み20日目。
夏休みの宿題、早くも終わったようです(去年は終わらなかったので…)。
毎日一定のリズムでコツコツと。
子供の日常で教えられることも多いです。

