数字をチェックする目的。比較する・比較する際のポイント

くらべる図鑑(by ハッピーセット)
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経理をするうえでお金や数字をチェックすることは欠かせません。
〇〇円という数字が正しいかに加えて「比較」してみるチェックというものも有益です。

目次

正しいかどうかのチェック

現金10,000円という帳簿上の数字が正しいかどうか。
この場合は、実際に手もとの現金を数えて10,000円とあっているかでチェックできます。
預金であれば、通帳はネットバンキングの口座情報とチェックすることで正しいかをチェックできます。
(現金を数えることを=現金実査、レジ締めなどとも言いますが)

ただ、この現金10,000円という数字だけを見ても儲かっているのか、そうでないのかを把握することは難しいです。
事業の規模が大きくなればなるほど、それは難しくなります。
10,000円という今現在のお金(”残高”といいます)だけをチェックしても、それはその10,000円という数字に誤りがないかどうかのチェックにすぎません。
言い換えると、”10,000円のお金が残った理由”まではわかりません。

”なぜ?”を探るためのチェック

事業をしていく以上、お金の出入りがあり、売上をあげ、経費がかかります。
10,000円というお金が残っているのはこうした日々を積み重ねた結果です。
今ある残高がどうして10,000円なのか、その理由を知るためには比較することで欠かせません。
昨日、1か月前、1年前といったように、過去の数字と比較してみましょう。

比較することで、
・現金が増えている理由
・預金が減っている理由
というように”なぜ?”を知るきっかけをもつことができます。
そして”なぜ?”を深堀りすることで、
・支払い漏れはないか(現金や預金、買掛金が異常に多い)
・入金が遅延していないか( 現金や預金が増えてない、売掛金が減ってない)
といった可能性に気付ける可能性があります。

たいていの税理士はこうした比較を踏まえてアドバイスしてくれますが、
経理がわかるようになるためにも、”比較”というチェックもどんどん取り入れてみましょう。

比較するときにおさえておきたいポイント

”比較”という視点でチェックするときにまずおさえておきたいポイントは
・比較する対象となる時点をいつにするか
・金額の比較だけでなく率もチェック
・やりすぎない

まず、「比較する対象となる時点をいつにするか 」。
1か月前や3か月(四半期)前、1年前といういつ時点と比べるかというものです。
1か月単位や年単位などある程度のスパンでまずは比較することがポイントです。
また、コロナ禍で見られるように、外部環境の変化が影響してしまう場合には、さらにその1年前と比べるというように、できるだけ外部の環境が入りにくい時点と比較することが有益です。

次に「金額の比較だけでなく率もチェック 」。
金額を比較するだけでなく、率もチェックすることがポイントです。
例えば、1年前の現金が10,000円→今100,000円の場合は、+90,000円の増加です。
*90,000円という金額だけを見ても、なかなか目に飛び込んできにくいものです。
ところが率でみると900%(=90,000円÷10,000円×100)となり、比較した結果が目に飛び込みやすくなります。

そして「やりすぎない」。
これは文字通りで、1つ目と若干かぶってしまうかもしれませんが、やみくもに比較してもかえってぼやけてしまうというものです。
1日前など小刻みに比較することもありますが、細かすぎてもかえって有益なチェックにならないケースもありますので、やりすぎないのがポイントだったりすることもあります。

経理をわかるようになるステップとして、比較するというチェックがまだの方はお試しいただければ。

■編集後記
今日は自分の月次や初回相談の対応、事務仕事。
夜は息子のお風呂と寝かしつけでした。
なかなか寝ないので、男同士の会話を(余計寝付かずでした・・・)。

■息子(7歳7か月)
寝かしつけしていると「眠れない」と言うので、
横になりながらエヴァンゲリオンクイズをしました。
Q(わたし)「初号機が動かなくなったときシンジは何と言いましたか」
A(息 子)「うごいてよ~!」(正解)。

■1日1新
・とあるセミナー申込み

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