「地方公会計」の担当になったら。やっておいた方がいいこと3選

雪解けしてやっと積雪97cm
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3月は人事異動の発表シーズンでもあります。
地方公共団体では「地方公会計」というものをはじめて担当するケースもあるかもしれません。

そんな担当にもしなったら(なってしまったら)、やっておいたほうがいいことは何でしょう というおはなしです。

目次

「地方公会計」と「統一的な基準」

「地方公会計」、「統一的な基準」。

はじめて目にすると、
「・・・なんか難っ!」
と、敬遠したくなるかもしれません。

2015年(H27)から2017年度(H29)の導入移行期間からすでに数年経過。
前任者からの引継ぎや導入時のマニュアルがあるかもしれません。
書籍やネットでも検索すればたくさんの情報が出ていますし。

情報がたくさん手に入るということは、とてもありがたいことではあります。
でも、幸か不幸か、たくさんの情報はかえって混乱のもとにもなるものです。

超絶簡単にいってしまえば、
・「地方公会計」=”民間企業と同じように”報告資料をつくる制度のこと

・「統一的な基準」=制度をルール化したもの

まずはざっくりおさえておきましょう。

「民間企業と同じように」とは、
・複式簿記
・発生主義
とよばれるものです。

地方自治体に納税する個人事業主(青色)からしてみれば、複式簿記・発生主義はいわずもがな。
それで決算書をつくって申告しているですから。
課税する側、される側で同じような土俵にたってからまだ数年ともいえますね。

ちなみに
「統一的な」ということばがなぜわざわざ付いてるいるかというと、
「統一的な基準」が公表される以前は「不統一だった」からですね。

統一される直前では、総務省によるルール(改定モデル、基準モデル)がありつつ、より民間に近いルールとして東京都や大阪府での独自の基準があったりと(三国志でいうところ、魏・呉・蜀のようなイメージでしょうか)。
統一前はある意味で自由ですが、同じ土俵で比較ができなかったわけです。

複式簿記、発生主義。まずはおおざっぱに。

「複式簿記?」「発生主義?」と思われた方は、
まず、
・複式簿記=ツール(道具)
・発生主義=考え方
と身近なことばでいいのでおおざっぱにおさえてみるのも良いでしょう。

バスケで例えるなら、
「得点するには、ボールを持って3歩以上歩いてはいけない」
というルールがあるように、

地方公会計(統一的な基準)では、
財務書類(4つ)をつくるための「ツール」と「考え方」はおさえておく必要があるということでもあります。

ちなみに、従来の官庁会計との違いは次のようになります(大まかにですが)。

会計官庁会計         地方公会計(統一的な基準)
簿記単式簿記(1つ取引を1つの側面で記録)複式簿記(1つ取引を2つの側面で記録)
現金主義(お金の出入りだけ記録)発生主義(お金の出入り以外も記録)
決算書・決算書
・附属書類
 ・歳入歳出決算事項明細書
 ・財産に関する調書
 ・実質収支に関する調書
・財務書類
 ・貸借対照表(BS)
 ・行政コスト計算書(PL)
 ・純資産変動計算書(NW)
 ・資金収支計算書(CF)
・附属明細書
・注記

今回は複式簿記などについて詳しくは書きませんが(いずれ書くかもですが)、
実際に担当になってからででも、書籍に一度は、目をとおしておくとよいでしょう。
※ネット記事でも多くの情報がありますが、体系だてて書かれている書籍がおすすめです。

地方公会計の担当になったらやっておくべきこと3選

「地方公会計」の担当になれば、否応でもインプットとアウトプットは欠かせなくなるものです。
”あまりにも畑違い”というような異動もよく聞きます。

もし担当になったら、次のことをやっておくと良いでしょう。

①地方公会計導入時のマニュアル

まず、公会計導入時に整備されたマニュアルやその後更新された最新のマニュアルも確認してみましょう。
導入時に整備されたマニュアルでは、背景や論点、結論と理由など細かく文書に残されているはずです。

総務省の地方公会計マニュアルを読む前に、まずは馴染みのある自身の自治体でのマニュアルを見てみると入ってきやすいでしょう。

②総務省の地方公会計マニュアル

自身の自治体でのマニュアルに目をとおしたら、次に総務省から公表されているマニュアルを一度は見てみましょう。
令和元年8月改定版が最新です(記事執筆現在)。

自身の自治体でのマニュアルが何を元に記述されているのか見比べてみるといいかもしれません。
逆に関係しない箇所は読み飛ばしてもいいでしょう。

③去年の財務書類

どのように財務書類が作成されているのか。
去年の財務書類や基礎資料(資金仕訳、非資金仕訳、内訳簿、固定資産台帳など)一式を確認してみましょう。

異動ではたいていの場合引継ぎを受けるはず(引継ぎ一切なしということもあるようですが)です。
ただ、そうはいっても、
本当のところの実務、数字の流れというものは、マニュアルに書いていないことがほとんどでしょう。

そういったグレーな部分はどんな仕事にもあったりするものですし。
実際に手を動かさなければ見えてこないものでもあります。

実際に手を動かしてグレーな部分に遭遇したら、どこの誰に聞けばいいかも確認しておくといいでしょう。

そして、地方公会計も期限がある仕事です。
財務書類を公表する時期、議会のスケジュール、これらから逆算してスケジュールを組まなくてはなりません。
そのためにも、疑問はため込まずに適度にクリアにしておきましょう(会計に限らずですが)。
(何事もはじめが肝心です)。

ちなみに、
前任者が退職なり異動したとたんにわからなくなってしまった とついついなりがちです。

実際、こういった状況に幾度となく遭遇しました(マニュアルってありましたっけ?と聞かれたことも・・・)

もし担当になったら「誰でもわかるマニュアルを自分でつくる」くらいの感覚をもっておくといいでしょうね。

■編集後記
今日は自宅しごと、合い間に息子の学校送迎とリハビリ病院の付き添いを。
趣味で買った天文学講座という本を寝る前に読んでます。
なんだか寝つきがよくなった気がしてます。

■息子(7歳11ヶ月)
Youtubeのマイゼンシスターズにハマってます。
動画を見せすぎかな~と、親としてちょっと反省です。

■1日1新
・とあるアカウント作成

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