事業をつづけていくうえで売上を増やしていくことは大事です。
ただ、売上だけを注目していくと気づけないこともあります。
売上以外数字と全体のバランスに注目しておきたいところです。
注目されやすい売上という数字
売上は何かと注目されがちな数字です。
・「売上が増えれば利益も増える」
・「売上が減ったら食べていけない」
たしかに売上が伸びればこうした不安もなくなるかもしれません。
ただ、売上が増えたからといって、利益が増えるわけでもありません。
お金が残るわけでもないわけです。
売上が3,000万円であったとしても、2,999万円の経費であれば利益はたったの1万円だけ。
売上を増やそうとするあまり、人やモノ、受けるサービスにお金をかけすぎてしまえば、結果的にお金に困ったというケースもあるわけです。
そして、早朝から深夜まで仕事となると、ほかのことに使える時間もなくなってしまいます。
もちろん、売上に対する考え方は人それぞれな訳ですが、このように考えると、売上だけを追い求めれば、デメリットもあるということです。
売上を増やさないと、利益もお金も増えないと考えるかもしれませんが、必ずしもそうではなく、売上だけに着目してしまうと逆に失うものもあるというわけです。
どの数字から見るべきか
売上、利益、お金。
そのほかにも見るべき数字はあるわけですが、まず見るべきは「お金」、そして「利益」です。
売上が増えたとしても、お金がなければ仕事をつづけていくことはできません。
売上のために、人もモノも、そして時間も投入したのに、お金がついてこなければ何にもなりません。
お金を銀行から借りるとしても、数字を見ないことには借りられませんし、お金を増やすにも、利益を出すことは大前提です(借入は別ですが)。
その利益が出ていないのであれば、お金の増減と合わせてその原因を探っておきましょう。
たとえば、
・値段の設定がそもそもおかしくないか
・経費をかけすぎてないか
・かけるべき経費を削ってないか
結局のところ、売上から経費を引いたものが利益なわけです。
利益が出ないということは、紐解けば、売上(単価×数量)、経費(内容)にあるはずです。
「売上だけ」「利益だけ」と一方向からではなく、数字全体を見て気付けることも多いですし、
その数字も、当月だけを見るというよりも、前月や前年など、見比べることで気付けることも多いはずです。
このあたりは、それなりの規模になれば、会社自らが分析し、そのチェックもするわけですが。
規模の大小という違いはもちろんありますが、じぶんの数字をじぶんで見れるという点は、規模は関係ないとも言えるかと。
時間も数字
ここまでお話したように、売上が増えてもお金が増えているとは限りません。
売上だけを見ていても、わからないことは見えませんし、売上が増えたとしても、それが喜べることではないかもしれません。
では、売上も利益も増えて、お金も増えたらどうかというと。
もちろん、そうなれば嬉しいことかもしれませんが、素直に100%喜べるかどうかはわかりません。
なぜなら、時間がなくなる可能性もあるからです。
夜中まで仕事、それが毎日ともなれば、時間はいくらあっても足りなくなってしまいます。
じぶんがこれに納得できるかどうか。
望んでのことならともかく、そうでないなら決してそうではないでしょう。
・やりたいことをやる時間
・合う人との仕事時間
・家族の時間
・じぶんの時間
時間も数字。
売上やお金のように「円(JPN)」で表わせる数字ではありませんが、売上だけを見ていると、こうしたことに気づきにくくなってしまいます。
売上だけでなく、お金の動き、利益を見つつ、全体のバランスをとっていく必要があるわけです。
そうしたバランスをとっていくためにも、じぶんで数字を見れることは、一生もののスキルとも言えるかと。
■編集後記
昨日はオフ。外泊で一時帰宅中の息子とお家で過ごしました。
昨日に続き息子とライダーごっこも。
■息子(9歳)
入院37日目(うち外泊11日間)。
3連休明け(外泊明け)だったので、朝イチで入院先の病院へ戻りました。
やっぱり休み明けは「戻りたくない!」となりましたが、仮面ライダードライブのプレゼント効果もあってなんとか。
■昨日の1日1新
・とある問い合わせ