フリーランスがひとりで会社をつくるときの合同会社という選択肢

ひとり散歩中の公園 - EOS RP(RF35mm f 3.5 /100)
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フリーランスがひとりで会社をつくるなら、合同会社というのも選択肢になり得ます。

株式会社との違いをまじえて、まとめてみました。

目次

合同会社の数は増えてはいる

「会社をつくりたい」というケースはさまざま。

これまでやってきた個人事業を会社でやろう(法人成り)とか、それとは別に会社をイチからつくらないといけなかったりと。

ひとりでも会社をつくることはできるので、ひとり会社をつくるとどうなるか?はチェックしておきたいところでしょう。

なかでも、株式会社と合同会社でどっちを選ぶか迷われるケースは多いでしょう。

といっても、株式会社の方が依然として人気はあるようです(先日もそのことを体感)。

その理由は、やっぱり信用力。
なかには株式会社相手でないと取引できないという可能性もゼロではないようで。

仕事にもよりますが、そういった信用度が大事であれば、株式会社を選ぶことにはなるでしょう。

ただ、やっていく仕事でそういった制約がないのであれば、合同会社という選択もありです。
日本の大企業でも、合同会社という存在はひと昔に比べてだいぶ認知されてきてますし。

ちなみに、有限会社というのは法律で廃止されてるので、新たにつくることはできません。「有限会社〇〇」のような名前を町で見かけるかもしれませんが、それはルールが変わる前から存在している場合の特例という位置づけです。

合同会社が候補になる理由

会社をつくるなら、株式会社がいいという方も多いとは思いますが、つくろうとする会社が、いわゆる「ひとり会社」であれば、なにかとシンプルな合同会社は候補としておすすめです。

株式会社と比べると、たとえば次のような違いがあります。

設立コスト

会社をつくるときに、設立コストが安くすむというのは判断材料の1つかと。

株式会社だと20万~30万円くらいで、合同会社だと7万円ほど。

会社をつくろうと思っても、つくるためのコストはなるべく抑えたいという本音もあるかと。

とはいえ、それでも「株式会社」の方が選ばれる傾向にあるようです。
先日、会社をつくった方も株式会社を選んでいます。

役員任期

株式会社、合同会社どちらも会社である以上、「役員」は必要です。
ただ、任期のルールが違います。

株式会社の場合でいうところの取締役だと通常は2年。最長で10年まで延ばせますが、どちらにせよ任期が満了したら登記を変更する必要があり、登記コストもかかります(2年だと2年ごとに変更登記)。

かといって、10年に延ばしたとしても、先が長すぎて忘れてしまったりと何かと管理も必要となります。

いっぽうで、合同会社の場合だと役員(社員)に任期はありません。

任期のルールはないので、その登記コストも管理の手間もかからないわけです。

決算公告

株式会社の場合、決算が終わると決算公告する義務があります(一応…)。

が、合同会社の場合は、その義務もありません。

信用度で株式会社を選ぶということであれば、そのための手間とコストはかかるものと考えておくのがいいでしょうね。

以上をまとめると、

株式会社合同会社
設立コスト20万~30万円約7万円
役員の任期2年~10年なし
決算公告必要任意

となります。

ちなみに、税金面での違いはなく、どちらも法人税です(株式会社も合同会社も「法人」なので)。
どっちが安いとかそういうのもありません。

フリーランスのわたしがあえて会社をつくることにした結果

わたしも自分で会社をつくっています(選んだのは合同会社)。

といっても、会社をつくらないといけない、という必要性はありませんでした。

会社をつくれば、お金がかかります。設立コストだけではありません。
社会保険は強制加入ですし、最低7万円(法人住民税の均等割)は負担しなければいけません(赤字でも…)。

個人事業として、公認会計士業と税理士業をやっているので、個人だけで足りるといえば足ります。

ただ、社会保険のこと、士業としての仕事だけにこだわらない仕事もしたいというのも理由でした。
そのあたりの詳しい理由は、こちらの記事にも書いています。

コンサルティングや書くしごと、話すしごとなど、公認会計士や税理士業以外の芽を育てる決意表明として、会社という鉢を選びました。

個人事業とは別のお財布で会社の数字を見ていくという感じです。

じぶんで会社をつくり、芽を育てていく。実体験でわかることもまだまだ多いです。

まずは自分ごととして体験してみないとわからないからひとり会社をじぶんでやってみよう、というのであれば、合同会社も株式会社と並ぶ選択肢にはなるかと。

はじめは合同会社を選んで、その後もし方向性が変化したとしても、株式会社に組織変更もできますし。

やらないよりは、まずやってみる。やってみるのなら、まずシンプルに。
ひとりであれば、意志決定はじぶん次第です。

■編集後記
昨日は朝タスク、会計士業を中心に。夜は息子とSWITCHでスーパーマリオメーカー2を。

■息子(9歳)
昨日はスーパーマリオメーカー2をSWITCHで。
「ボクがつくったコース、クリアできるかやってみて」というので、パパ挑戦。
ところが、1度もクリアできませんでした…。扉から出た途端、真上からドッスンに踏まれるというありさまでした。
息子はゲラゲラ笑ってましたが..。

■昨日の1日1新
・とある手続き

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