会社をつくると必要な手続きと書類 会社設立freeeもおすすめ

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会社をつくるときは、つくる書類や手続きもいろいろ必要です。

その窓口もいろいろ分かれており、漏れがないようにしておきたいところです。

目次

会社の設立

会社をつくるには、手続きがいろいろあります。

・登記する
・税務署に書類を提出する
・都道府県に書類を提出する
・市町村に書類を提出する
・年金事務所に書類を提出する

ほかにも、銀行口座をつくったり、資本金や役員報酬、事業計画、融資など。

決めることはたくさんあります。


ひとまず、赤ちゃんが生まれたら出生届を出すように、会社の場合は登記が完了して晴れて法人が誕生します。

そして、個人のように法人の場合も確定申告が必要になります(個人→所得税、法人→法人税)。

登記が完了するまでにも定款をつくったりと長い道のりがあるわけですが、今回は長くなるのでそこには触れず、税金の申告のために出しておくべき書類について取り上げます。

税金関係で提出する書類あれこれ

登記が完了して、晴れて法人として認められたらまずやるべきことが書類の提出。
税務署、都道府県、市町村。

窓口が分かれていますが、それぞれ提出すべき書類があります。

法人設立届出書

税務署に「会社つくりましたよ」とお知らせする書類です。
あわせて定款のコピー(1部)を添付します。

内国普通法人等の設立の届出

青色申告の承認申請書

税務署に出す書類の中で一番大事なのがこの書類です。

この書類を出すことで、はじめて青色申告ならではの特典を受けられます。

・欠損金の繰越控除(最長で10年、赤字を翌期に繰り越せる)
・特別償却、税額控除
・30万円未満の減価償却資産の特例(買った期に全額を経費にできる)

会社をつくった1年目からこういった特典を受けるには、期限までに出す必要があります。

通常だと会社設立日から3か月以内が期限です(ただ、設立1期目の事業年度が3か月より短くした場合は事業年度終了日の前日まで)。

→ 青色申告書の承認の申請

給与支払事務所の開設届出書

役員報酬や給与を支払う場合は、この書類で税務署にお知らせしなければなりません。

期限は1か月以内なので、ちょっと早めです。
提出を1回で済ませるためにも、期限は1か月以内と考えまとめて出しておきましょう。

→ 給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出

源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書

そして最後がこの「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」長い….。

役員報酬や給与を支払う場合、役員や従業員は所得税を納めるわけですが、それをまともにやると物凄い手間だということで、会社が毎月、給与から天引きして、本人に代わって納める(毎月10日まで)ルールとなっています。

ただ、毎月やるのもこれまた手間だということで、支払う人が10人未満の小さな会社なら年2回にできることになっています(7月10日、1月20日)。

小さな会社にとっては、毎月払うより年2回の方がたしかに手間は省けるかもしれませんが、逆にいえば、払う回数が年12回→年2回に集中するので、まとまったお金が出ていくことにもなります。このあたりは資金繰りにも関係してくるので、あくまで「できる」選択肢の1つと考えておいてもいいでしょう。

そのうえで、年2回を選ぶのなら、この書類を適用したい月の前月までに出しておきましょう。

→ 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請

都道府県、市町村に出す書類

ここまでは、法人税や給与の所得税のための書類で、提出先は税務署だったわけですが、これ以外に、住民税の関係で都道府県と市町村に出す書類があります。

札幌市の場合だと、
・法人設立設置届出書
・添付書類(定款コピー、履歴事項全部証明書コピー)

札幌市の場合だと「法人設立届出書」は道と市で共通の様式があり、道と市にそれぞれ出す必要があります。

北海道

→ 札幌市


提出する書類の種類や名前などは、自治体によってまちまちなので、会社所在地の自治体の情報を確認して忘れずに出しておきましょう。

税務署と違って「履歴事項全部証明書」は提出に必要な場合があるので注意しておきましょう。

会社設立freeeもおすすめ

ここまで会社をつくってから提出が必要となる税金関係の書類についてまとめてみました。

状況によってほかにも提出できるものはあるものの、数が多いので詳細が省きますが、まずはここでとりあげた書類を出しておけばいいでしょう。

ほかにも、今回は触れていない社会保険の加入関係の書類もありますが。

税金関係だけでも、税務署、都道府県、市町村とたくさんあるので、今後のことを考えてeTaxやeLTaxで提出することもおすすめです。

電子申告するなら、マイナンバーカード(なにかと話題がつきませんが)、カードリーダーが必要です。

源泉所得税の納付ことも考えると、会社をつくったあとは電子申告の一択かと。ちなみに、源泉所得税の額はゼロでも納付書(徴収高計算書)は出さなければいけません。


あと、会社をじぶんでイチからつくるなら、会社設立freeeやマネーフォワード会社設立といったクラウドサービスがおすすめです。

無料で使えますし、登記申請に必要な定款をつくるところから、わかりやすく手続き順に教えてくれます。

画面の流れに沿ってすすめていけば、今回とりあげた税金関係の書類以外に社会保険関係の書類もつくることはできます(会計ソフトを契約してくださいという誘導はありますけど…)。

こうした書類づくりにかける時間はトコトン圧縮しておきたいところですし。

興味のある方は、こういったサービスを使いつつ会社をつくり、時間をかけるべきところに使っていただければ。

■編集後記
昨日は朝タスク、じぶんの会社の口座開設手続など。午後はカメラを試しに大通公園。途中カフェに寄りブログなどを。
大通公園はもうすぐはじまるオータムフェスタの準備が進められていました。出店されるお店、道内の街ごとのお店がたくさん。はじめてみるラーメン屋さんの名前も(気になったので食べにいくかもです)。

■息子(9歳)
昨日は学校に。図工で作ったデロリアン(Buck to the Future)を持って帰ってきました。
見ると、タイヤが水平でした(どうやらⅡの仕様らしく)。
それとは別にピンクの板が。「これは?」と聞くと、「ホバーボードだよ!」と。
デロリアンにも息子なりのこだわりがあるようで…。

■昨日の1日1新
・請求書マクロと事務所印の印影をカスタマイズ
・大通公園でカメラの撮影

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