独立してから”ひとり事務所”としてやってきています。
この「ひとり」という言葉に対して何度か聞き返されたことがあります。
「お、お一人でやってるんですか・・・」
「事務所、おひとりなんですか・・」
何度か言われました。
「公助から自助」、「老後2000万円問題」、「新しい資本主義社会」などと言われ、
「これからは個人の力でなんとかしていきなさい」などと世間でいわれている時代。
やっぱり世の中、
「独立」→「拡大」
が大多数です。
勤務していた頃も、売上拡大が路線でしたし、
「リソース不足」という言葉も流行っていました(今でも変わってないようですが)。
独立後も
「紹介のあった仕事は全部受ける」という事務所も多いでしょう。
「お、おひとりなんですか・・・」
と言われても、それはそれである意味当然の反応なわけです。
ただ、そういわれても仕方のないことと割り切っています。
「拡大志向」ではない理由
なんだかんだ言っても、
拡大志向=多数派の世の中。
・「独立したのに拡大を目指さないなんて」
そして、
・「お、おひとりなんですか・・・」
とも言われてもある意味自然なことなのかもしれません。
「ひとり」は、どうしても少数派の部類に入ってしまうようです。
ただ、「多数派か少数派か」ということよりも、
「何を求めて独立してるか」ということこそ大切で意識し続けなければいけないはずです。
そもそもなぜ「拡大志向」が大多数なのかといえば、
・「ガンガン稼ぎたい」
・「ひと花咲かせたい」
という思いを持って独立する方が大半だからでしょう(わたしの知る範囲でですが)。
そういう方からすると、「独立=拡大志向」と考えるのが通常なのかもしれません。
いっぽうで、
・「生活できる+αを稼ぎたい」
・「時間を自由に使いたい」
というミニマム思考から独立する方も当然いらっしゃいます。
もとろん、どっちが良くて、どっちがいけないということではありません。
つまるところ、独立するときのビジョンや、動機、
「なぜ独立したか」という部分です。
会計事務所の場合、売る商品といえばカタチの無いサービスそのものです。
仕入れコストもありません(その代わり、サービスのインプットやアウトプットはありますが)。
わたしは自宅兼事務所なので、事務所の賃料もオフィス用の家具などもありません。
もし事務所を借りていれば、このコスト分の売上は必要ですし、
その売上のために人を雇えば、人件費分の売上も必要だったはずです。
そして、一番大きいのは「時間」。
ひとりであれば、周りの空気を気にする必要もありません。
仕事がひと段落したら、気分転換に外出、なんてことも出来なくはありません。
そして、家族や子供との時間も。
独立する以前は、家族に何かあったとしても
事前に有給取得を申請→上司の承認が必要でしたが、
独立すればもちろん、一切関係ありません。
自分のペースで進められます(最低限のマイルールは課してはいますが)。
もちろん、ガンガン稼いで老後を豊かにするという生き方もあるわけですが、
そうではない生き方も他方であるわけで。
そんな後者をわたしは選んでいます。
デメリットはメリットの裏返し
もちろん、ひとり事務所であるが故のデメリットもあります。
それは
・絶対的な「量」には太刀打ちできない
こと(至ってシンプルですが)。
ひとりなので、マンパワーには限界があります(あたり前ですが)。
だからこそ、やり方の工夫は最重要課題です。
が、決して不可能ではないはずです。
メニュー(マンパワーが求められる仕事)を考えるいいきっかけにもなります。
深く考えれば考えるだけ、その仕事の本質であったり、そもそも好きか嫌いかといったこれまで見えなかった気付きもあったりします。
拡大を望まない替わりに、どうすればいいかを深く考えるいい機会にも。
売上急拡大ではなく、
仕事時間を「圧縮」し、時間を生む。
そういった「圧縮志向」のような方向性でこれからも考えてはいます。
■編集後記
甘い物の食べすぎか、若干顔がむくんでるようで(妻からの一言)。
真剣に運動を日課に取り入れようかと。
■息子(8歳2ヶ月)
コロナの影響で念のため学校を休ませました。
それでも明日は運動会(今は「運動会」とは言わず、「スポーツの日」という行事ですが)。
動画をたくさん撮らねば!
■1日1新
・ローソン ハムたまごサンド(日ハムパッケージ)