会計士試験の受験談②~学習スケジュールと学習方法

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会計士試験は短答式試験(マークシート式)と論文式試験(論述式)の2段階試験です。
短答式試験の試験科目は、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目。
※財務会計論は簿記と財務諸表論がセットなので実質5科目です。
論文式試験の試験科目は、この4科目+租税法+選択科目。
租税法は法人税、所得税、相続税などの税法。
選択科目は経営学、経済学、統計学、民法の4つから1つ選びます。

出題内容で見ると、
計算問題が出るのが、財務会計論(簿記)、管理会計論、租税法、経済学、経営学、統計学。
理論問題が出るのが、財務会計論(財務諸表論)、管理会計論、監査論、企業法、民法。

短答式試験に合格しなければ論文式試験を受験することもできません。

大原やTACなどの受験予備校のカリキュラムに沿って学習を進めるのが王道パターンです。
ただ、わたしには結局馴染まないものでした。それまでまともな受験経験がなかったからです。
受験経験があれば、その経験から予備校のカリキュラムに乗っ取りながら自発的に受験科目の出題パターン(計算問題ばかりかそうでないか)を意識した学習スケジュールを立てられるのかもしれませんが、わたしの場合そうではなく。。

度重なる不合格、先に合格していった受験仲間へリサーチした結果、学習スケジュールはこんな感じでやりました
(ちなみに、選択科目は経営学を選択しました)。

目次

1日の学習スケジュール

早朝に計算科目の自習(簿記、管理会計論)、そのあとアルバイト、終わり次第、予備校に直行し、計算科目(租税法)、
講義と理論科目という大まかなスケジュールで毎日学習していました。

計算科目は朝やったほうが効果的ということを真に受け、そのまま朝やるようにしていました。
理論科目は夜にやっていました。アルバイトも都合上、夜にやっていただけですが、比較的暗記ものに近いため、夜にやったほうが記憶の定着もあるということを大義名分と言い聞かせて夜やってました。

アルバイトの日中5時間以外はすべて勉強(のこりは食事と睡眠)といった割り振りです。

計算科目の学習法(入門期)

計算科目は、過去の答練問題(基礎編)を解く→間違ったところを重点的に復習の手順で毎日やっていました。
計算科目は理論科目と違って、一度マスターすれば忘れにくい性格があるためです。
アウトプット中心で、インプットに戻る、これを繰り返す形で学習していました。

具体的には、
答練(総合問題)の基礎編だけを何度も何度も回転させました。
答えを暗記してしまうくらいです。
答練が全10回分あるとすると、1日目は第1回、2日目は第2回の答練をやる感じです。
ただ、答えを覚えるのではなく、「〇〇と考えるから□□と計算する」ことを意識して結果的に答えを覚えてしまっていたイメージです。
「〇〇と考える」という理由の部分が重要で、これが理解できないと何度やっても答えられません(当然といや当然ですが)。
このようにして全10回分をやりきって、また1回目に戻ってまた繰り返しました。
 
過去の答練は一式を受験仲間に借りてコピーしていました。
コピーした答練は自前で用意したファイルに入れて、
毎日取り出す→使う→ファイルに戻す の繰り返しです。
答練の表紙の余白に実施日と点数をメモ書きしていました。
ファイルに入れた状態でこのメモ書きが目に入るので、習慣化するのに役立ちました。
あと、毎日目にするものなので、ファイルは使い勝手のいい気に入ったファイルを購入するのがおすすめです。

理論科目の学習法(入門期)

計算科目とは逆に理論科目ではインプット中心に学習しました。
テキストをじっくり読む→テキストに書き込むといった感じです。
理論科目は文字通り「理論」なので、テキストの内容をきちんと理解することを意識してじっくり読み込みました。

それと並行して、頭に定着しやすいように
 ①テキストにマーカーをひく。
 ②テキストの余白にキーワードを書き込む
 ③ノートに情報を整理する
といったことをやっていました。
これをやるやらないは人それぞれです。
わたしの場合は何度熟読しても頭に残らないタイプの人間ということがわかってきたので、手間ですがこういったことをやっていました。
①テキストにマーカーを引く
 マーカーの色に意味を持たせる(色の定義づけ)
 例えば、企業法の場合、用語の定義=黄色、条文の目的や趣旨=オレンジ色、問題提起=ピンク色、結論=青色
 といった具合です。
 こうすることで、一目でどこにどんな内容が書いてあるかがはっきりしますし、視覚的に脳に定着しやすくなります。

②テキストの余白にキーワードを書き込む
 テキストはそれなりのページ数があり、内容も膨大です。
 当然復習することになるのですが、復習しやすいようにキーワードを書き込んでいました。
 結局、このページでインプットしなければならない内容はなんなのか?をキーワードにして書き込む感じです。
 例えば、「〇〇とは?」、「△△のデメリット3つ」といった具合です。
 こうすることで、復習の時、漠然とテキストを読まず、的を絞って復習することができるので、効果的でした。
 時間短縮にもなります。

③ノートに情報を整理する
 A4ルーズリーフ(方眼タイプ)の片面1枚に答練やテキストの内容を編集し手書きしました。
 テキストや答練の回答欄を使って反復する方法もやってみましたが、文章の途中で次のページに切れているとか、箇条書きになってないとか、視覚的に頭に入ってこなかったので、A4用紙1枚にまとめるようにしていました。
 その際、①のマーカーの色も駆使していました。
 理論科目では、問題提起があって、原則論から例外論、あてはめ、論拠、結論といった具合で論述する構成がだいたい決まっています。なので、インプットの段階でアウトプット(模範解答)をインプットしやすいようにしていました。
 1問あたりボリュームがある企業法や財務諸表論で特にこれをやっていました。
 これ以外は、経営学は講義中にそのマインドマップを作ってアウトプットの材料を作っていました。

■編集後記
 今日も挨拶周りへ。独立して10年ほど経つ監査法人時代の大先輩の事務所を訪問しました。
 独立当初の体験談やどういったことをやっていたかなど参考になる話が聞けました。
 話を聞けば聞くほどやらねばならないことが山のようにありますが、コツコツと積み上げていくしかないですね。

■息子7歳3か月
 今日の登下校付き添いは体調が回復した妻にお願いすることに。
 15時くらいに「お腹すいた」と(給食をほぼ食べなかった様子)。
 給食はきちんと食べてほしいので、夜ごはん時まで、程よいおやつで我慢です。

■今日の甘い物
 チョコレートドーナッツ(セコマ)

■1日一新
 ブログを夕方に

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