毎月の数字を活かしていくために。経理の精度をどこまで求めるか

毎月の経理 - by Canon RP(RF35mm f 1.8 1/125)
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小さな会社やフリーランスの方で、お任せせずに自力で経理をやっている方もいらっしゃいます。

自分でやるなら数字の精度は気にもなるものですが、残高はチェックしておくのがおすすめです。

目次

コロコロと制度は変わるけど…

経理に影響する制度というのは、毎年コロコロと変わります。
昨年スタートしたインボイスもそうですし、今年だと定額減税というのも始まりますし、多少なりとも注目されていることでしょう(期待感はさて置き…)。

ただ、日々の経理をやることはもっと大事です。

・経理周りをどうやって効率化するか
・やらなくていい処理をやっていないか
・会計の数字を活かしてこの先を考える

とはいえ、経理だけやっていても仕事の依頼にはつながりません。営業は大事です。
ただ、経理がおろそかになっていると、実態がよくわからなくもなります。

攻めと守りのバランスをとりながら、両輪を回していくことが大事です。
という理由もあって、経理もやることをおすすめしています。

といっても、自力で経理をやるのはわかるけど、間違ってたら意味ないでしょ。という声もあります。

もしそう感じているなら、次のことをやっているかチェックしてみましょう。

毎月の貸借対照表の残高を合わせる

貸借対照表の残高を合わせることで、数字の精度は上がります。
この残高を合わせることからはじめてみましょう。

貸借対照表とは、このように資産、負債、純資産という大きな項目があるものです。

資産には預金、売掛金など、負債だと買掛金、未払金、借入金などいろいろな科目があります。

まずは預金(普通預金や定期預金など)の残高から合わせていき、次のステップとして他の科目の残高をチェックして、内訳がわかればいいわけです。

もし残高が合っていなければ正しい残高になるように修正します。

たとえば、月末現在での預金残高はネットバンクと合っているのに、借入金の残高が返済予定表と合っていないという場合であれば、借入金の元金と利息を分けて仕訳していないなどの原因も考えられます。

その合っていない原因に対処すれば、その後の月末残高は合うようになるはずです。

残高を合わせるという場合、こうなるだろうというじぶんなりの理論上の残高をイメージできるようにするということも大事です。

たとえば、売掛金であれば月末時点で未入金の分、買掛金や未払金だと月末時点で未払いの分、というように(発生主義というものです)。

あとは収益費用対応の原則といって、仕入れた商品は売上がたったときに経費(売上原価)にするとか、サブスクリクションの年払いは経過した分だけ前払費用から経費(販管費)に振替えるなどすれば、毎月の経理はたいだいできます。

毎月の精度をどこまで求めるか

ここまで少し細かい話をしてしましたが、毎月ということでいえば、精度は「だいたい」でいいでしょう。

もちろん正確であることに越したことはないわけですが、100%の精度を求めると、いつまでたっても数字をチェックすることができません。ここでいうチェックとは、数字を活かすという意味で。

正確な数字を求めるのであれば、上場しているような会社でない限り、年1回の期末(もしくは中間と期末の年2回)で十分です。

毎月の経理は、そこから先を判断するために必要となるもの。

判断に影響しないくらいの金額に精度を求めなくても、判断が大きく変わることもないでしょう。
もちろん、精度が高いに越したことはないわけですが、インパクトが大きい数字をがっちりおさえて利益や残高の増減を確認できれば問題はありません。

多少の間違いがあっても、決算までに修正できれば問題ありません。

注意したいのは、毎月の経理で精度を求めすぎること。

・経理が嫌いになる
・他人に丸投げしたくなる
・任せすぎて現状がわからなくなる

となってしまうことのほうが損失です。

得意にならなくても、苦手意識をもたないことのほうが大事かなと。

わからないところは聞くなりすればいいわけですし、やんわりと構えておきましょう。

くれぐれも、会計ソフトの入力が多すぎる、手間をかけすぎるというのは避けたいもの。苦手意識にもつながりますから。

他の仕事と同じように、経理をやるにも工夫して仕組み化することは必要です。

仕事をやり続けていく限り、つきあうことになるのが経理の仕事であり数字です。
一度身につければ一生使えるスキルですから、やりながら学んでみていただければ。



■編集後記
昨日は1日なのでじぶんの月次を。ふと、食べたくなったうどんを食べに早めに出かけました。

■息子(10歳)
昨日は学校と夕方から病院の通院に。技士の方も来てくれ一緒に装具を見てもらいました。このままで無事いけそうです。

■昨日の1日1新
・うどんのそうまや

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